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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(鈴音ルート)】
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よ?」

「はーい、了解。 ……ちゃんと掴まってろよ?」

「わ、わかってるわよ! あんたに心配されなくても――キャアッ!? いきなり流さないでよバカァッ!!」


 鈴音が喋ってる途中で音を立てて一気に滑り始める俺達二人。

 一直線型なので直ぐ様トップスピードに乗り、流れる水の勢いもあって一気に下まで滑り落ちた。

 ザバァッと激しい水音を立てると共に舞い散るように水飛沫をあげた。

 あっという間の出来事で、俺も鈴音も『もう終わり?』といった表情を浮かべ、互いに顔を見合ってると不思議と笑いが込み上げてきた。


「ぷっ――くくっ……。 ……はははっ! 何だよ、加速が凄くて直ぐに終わったな!」

「あははッ! そ、そうねっ……♪ 一瞬だったから気付いたら終わってたって感じ♪」


 角度が急なのもあったせいか、本当に一瞬の出来事の様に俺も鈴音も感じた様だった。

 その場で立ち上がり、鈴音に手を差し伸べると少し迷う素振りを見せながらも俺の手を取り、俺は一気に引き上げた。


「わわっ!? ……あ、あんた……勢い良すぎ……――……あっ……」


 鈴音を立ち上がらせると、勢いそのまま若干体勢を崩した鈴音は、ちょうど俺に抱かれる様な体勢になった。

 それに気付いた鈴音は小さく声をあげたと思いきや、一気に耳まで真っ赤に染め上げ、さながら茹でた蛸みたいになっていた。


「……ははっ、何を赤くなってるんだよ? ……まあいいさ、皆も待ってるし、戻ろうぜ?」

「え? ……ぅ、ぅん……。 ……ヒルト……ありがと、ね」

「……お礼なんて良いさ、少しは楽しめてくれてるのなら俺はそれで良いんだよ」


 しおらしくお礼を言う鈴音に、笑顔で応えると鈴音も合わせてはにかんだ。

 そして、俺と鈴音は一緒に皆の元へと戻っていった――。
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