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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(鈴音ルート)】
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、案外早く順番が回って来たことに驚きつつも、俺達は係員の指示に従う。
隣の列は曲線蛇行型のスライダーの列で、一定間隔でカップルが滑っていくのが確認出来た。
……しかし、列に並んでる間の鈴音が静か過ぎて逆にビックリした。
まるで借りてきた猫みたいに静かで、時折繋いだ手を見れば思い出したかの様に顔が赤くなり、俺の視線に気が付くと慌てて視線を逸らす。
……何か調子が狂う感じがするな、今の鈴音は。
「鈴音?」
「ふぁっ!? き、急に声をかけないでよ、バカ!」
「あ、悪い……。 えっと、スライダーだが……鈴音は前がいいのか? それとも俺の後ろか?」
「へ……? え、えっと……」
前にするか後ろにするか、悩む鈴音。
直線型のウォータースライダーだし、これはスピード出るから鈴音の性格からすると――。
「じ、じゃあ……あんたの後ろでいいわよ」
「ん? 後ろか? ……てっきり前かと思ったんだが……まあいいか。 じゃあ俺が前ね」
そう言って前に座ると、少ししてから鈴音が後ろに座り、遠慮がちに俺の腰に腕を回した。
……密着してわかるのだが、鈴音は確かに小さい胸だがそれでもやはり【ある】のだ。
「ね、ねぇヒルト?」
「ん? どうした? やっぱり前がいいか?」
「ち、違うわよバカ。 ……その、今日はありがと……ね?」
「……ん?」
聞き間違いだろうか?
鈴音からありがとうという言葉が聞こえてきたのは。
俺の返事が聞き返したものだと思った鈴音は――。
「だ、だから……その、さ。 ――あり…がと……」
「……んと?」
決して難聴なのではなく、俺の耳に届いた言葉が鈴音の【ありがとう】という言葉の為、思わずもう一度聞き返した。
これまでもお礼は言われてるが、何だか今日の鈴音のありがとうはいつものとは違う感じがする――。
そして、またも聞き返した俺に対して鈴音が――。
「だから……。 ――ありがとうって言ってるのよ! バカヒルトッ!!」
突如、耳元で鈴音が叫んだ為、俺の耳は軽く耳鳴りがした……。
「うおっ!? ……耳がキーンってする……」
「じ、自業自得じゃない。 ……一夏じゃあるまいし、難聴のフリしちゃって……」
拗ねたのかどうかはわからないが、言葉に少し元気が無いような気がした――。
「いや、聞こえてたけどさ。 いつものありがとうとは違う感じがしてな」
「うっ……。 べ、別に普段通りじゃん……」
ギクッという効果音が聞こえそうなぐらい小さく身体が跳ねた鈴音。
「そろそろ良いですか? 行きます
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