第四話 現在〜遭遇〜
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転がる鈴のような声に振り向くと、そこには俺よりも年上だろうか…
だが祐樹よりは年下、そんな印象を受ける少女にであった。
その少女は、咲と名乗った。
苗字はわからない、どうしてここにいるのかもわからない、と。
要約すれば、俺たちと同じ境遇というわけだった。
「そっか、貴方たちも…」
「まぁ、俺らは二人とも同じ場所にいたんだけどな。」
「こいつは祐樹、俺は智也だ。」
俺が簡単に自己紹介をしてやると、少女、もとい咲はいぶかしげに首を傾けた。
「ゆうき…ともや?」
名前の関連性を不信に思ってるのだろうか。
と思えば、俺たちの顔を交互に見渡してくる。
「なんか…似てない?二人」
咲はたっぷり十分は俺らを見てからそう言った。
確かに、それは最初の時点で思ったことだった。
顔が、と言うよりは雰囲気だろう。
ちょっとした仕草や、喋り方とか。
要はそういった小さなところだった。
「他人の空似、てトコだろ。」
俺はさして気にするでもなくいってみせた。
「まぁねーそんなとこだよ」
へらりと祐樹は笑った。
つられて、咲も笑う。
そして、俺は笑わせられる。
その瞬間に、パチンと泡が弾けたような気がした。
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