キラーパンサーに転生
18続・ベビーパンサーは見ていた
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ヘンリーくんがさらわれて、ドーラちゃんとあたしはそれを見届けて。
兵士さんと一緒に待ってたパパさんに、ドーラちゃんが大きな声で事情を説明して。
一緒に聞いてた兵士さんがあわただしく動き出して、泣きながら話すドーラちゃんをパパさんは優しくなだめながら、でも素早く状況を確認して。
ドーラちゃんがパパさんと兵士さんの一人をヘンリーくんを見失った場所まで案内して、パパさんは一人でヘンリーくんを追いかけて、兵士さんは報告をしに戻っていって。
「いきましょうか、モモ」
「ニャー」
うん、いこう。
パパさんは待ってろって言ったけど、それはできないんだもんね。
サンタローズの村の人たちを助けるには、あたしたちもいかないといけないんだもんね。
ドーラちゃんは、みんなを助けたいんだもんね。
あたしになにができるかわからないけど、でも最後まで、あたしもドーラちゃんのために頑張るから。
だから、いこう。
そのまま町に出たドーラちゃんは武器屋さんと防具屋さんで手早く買い物をして、あたしにも鉄の爪と毛皮のマントを買ってくれて。
装備を済ませて、町を出ます。
チェーンクロスを装備したドーラちゃんはブーメランだったときよりも攻撃力が上がってるけど、攻撃できる範囲は狭くなってるから。
あたしはドーラちゃんより弱いけど素早さは上だから、敵が出たらまずは一番手強そうな相手か、まとめて攻撃しにくい位置にいる相手を攻撃して、ドーラちゃんの邪魔にならないように素早く離脱します。
そのあとは攻撃を受けても生き残った相手か、ドーラちゃんの攻撃範囲からはずれた相手にまた攻撃して、とにかく急ぎたいらしいドーラちゃんのお手伝いをします。
敵を倒したあとにいつもは集めてるお金や道具も今はいらないみたいで、逃げる相手とか、まだ生きててももう向かってこない相手はそのまま見逃して。
ほとんどお話もしないでひたすら急ぐドーラちゃんに合わせて、あたしも黙って、敵を倒すよりも蹴散らして道を切り開いて、回復の手間を取らせないようにケガをしないことに気を付けながら着いていきます。
途中で倒したスライムナイトが、なんだかドーラちゃんをじっと見てるみたいだったのが気になったけど。
戦意とか殺気とかそういうのではなかったし、急ぐドーラちゃんを追いかけててよく見るどころではなかったので、見えなくなったらそんなことがあったのもすぐに忘れてしまって。
あっという間に、ヘンリーくんとパパさんがいるはずの遺跡に着きました。
遺跡に入ってもまだ急ぐドーラちゃんを、あたしも同じように急いで追いかけて。
またあっという間に、パパさんにも追いつきます。
パパさんの行く手を阻む魔物はまだ残っ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ