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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第191話(セシリアルート)】
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……ぷっ――はははっ! びしょ濡れになったな、セシリア?」

「え、えぇ。 ……ですが、わたくしとしては貴方との思い出がまた一つ、増えましたわ……」


 水も滴るいい女とは誰が言った言葉だろうか?

 俺が見る限り、今のセシリアがまさにそうだ。

 ……俺には、勿体無い気がするが……でも、好かれる事自体は嫌じゃない。

 腰に抱いた手を離すと、セシリアが此方に振り向き、名残惜しそうに見上げるが――。


「皆待たせてるからな。 セシリア、行こうぜ?」

「そ、そうですわね……。 ……あの、ヒルトさん?」

「ん? どうしたセシリア?」

「……また、機会があれば次は二人で来たいですわね。 室内プールでもよろしいので……」

「……そうだな。 でも次はそんなサービスたっぷりな水着はやめろよな? ……ほ、他の奴には見せたくないし……」


 小声でそう伝えると、聞こえていたのかセシリアは頷き、そして――。


「え……? うふふ、わかりましたわ……。 ヒルトさん、今度機会があればわたくしの水着も選んでくださいな。 ……シャルロットさんの水着もお選びになられたのでしたら、やはりわたくしも……」


 そんな少し嫉妬した様な表情を浮かべるセシリアの頭を軽く撫でながら。


「あぁ、俺で良かったらな? ただ、どんな水着を選んでも文句は言うなよ?」

「も、もちろん文句は言いませんわよっ。 ……ヒルトさん、たまに意地悪ですわ……」

 軽く頬を膨らませて睨むセシリアだが、どう見ても上目遣いの為、可愛いとしか思えなかった。

 そんなセシリアを見て、意地悪っぽく笑むとまた頬を膨らませる。


「さて、あまり待たせても皆に悪いから戻るぞ?」

「あ……。 ま、待ってくださいなっ」


 そう言ってセシリアは俺の隣に並ぶと、俺はその歩幅に合わせて皆の元へと戻っていった――。
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