暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6遥々来たよ海鳴温泉〜Enjoy it〜
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†††Sideシャルロッテ†††
ルシルとの決別から1週間。あれから私となのはとユーノは、“ジュエルシード”を発見できずに過ぎ去った。そのため、彼らと出会うこともなかったのだけれど、それが何故か余計に私をイライラさせる。
次にルシル達と遭った時はどうなってしまうのか、正直怖いと感じる自分がいた。今回の契約、結末までの道筋が全くと言っていいほどに読めない。ここまで不安になる契約というのも珍しいというか無かったわ。
「ねぇ、シャル? あんた、温泉って行ったことある?」
そう聞いてくるのは、なのはの友人のアリサ・バニングス。綺麗な金髪をした活発な少女。
「ん? 行ったことないわね」
当然のことだ。生前は戦いの人生だったのだから知らないし、温泉なんてものはなかった。“界律の守護神テスタメント”となってからは、召喚された世界でも人間のような生活をすることなく、速やかに殺し壊し奪い、そして消えていたから。
「それじゃあシャルちゃんは、今日が温泉デビューなんだね♪」
ほわほわした話し方をするもう1人の友人、月村すずかがそんなことを言う。いつもヘアバンドを付けている子で、おっとりとしながらも運動神経が抜群な、覚え立ての単語で言うなればギャップ女子?ね。
「温泉デビューって。面白い言い方をするのね、すずか」
「え?そうかな〜?」
まぁ、あながち間違えとも言えないわね。温泉デビュー。なんか良いかも。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
アリサちゃんとすずかちゃんと楽しそうに話しているシャルちゃんを、一緒に笑いながら聞いていた私は安心した。1週間前からシャルちゃんの様子がどうしてもおかしかったから。特にゼフィちゃんと会ったときから様子が変になっちゃったって思う。同じ魔術師だからそうなのかな、と思ったけど違うみたいだし。私が役に立つかどうかは判らないけど、相談してほしいかも。なんか寂しいし。
『よかったね、なのは。シャルが元気そうで。僕も心配していたから』
『う、うん。この旅行で、もっと元気になってもらえると嬉しいな♪』
膝の上に乗ってるユーノ君が念話で話しかけてきた。そう、私たちは今連休を利用して、高町家と月村家の皆さんとアリサちゃんと一緒に、2泊の温泉旅行へと来ているのです。
『なのは。シャルもそうだけど、なのはだって今日はジュエルシードのことは忘れて、ゆっくり休まないとダメなんだからね。最近、無理をしているから特に心配だよ』
『にゃはは、ありがとうユーノ君。私は大丈夫だから』
心配してくれるユーノ君に感謝の言葉を告げる。けど、私もシャルちゃんみたいに少し悩みがある。先週出会った黒の魔法使いのこと。今週に入ってからは1つも見つけられなかった“ジュエルシード”のこと
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