暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6遥々来たよ海鳴温泉〜Enjoy it〜
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走りながらも“ゼーゲン”を振るい、ルシルへと真空の刃をを放ち続けていると、上空が桜色の閃光に染まる。どうやらなのはがフェイトに砲撃を当てたようだわ。あの子の砲撃、かなり完成度、というか威力が高い。だから当てることさえ出来れば勝てる、そう思っている。あちらが気になるけれど、今はルシルからは目を逸らすことが出来ない。下手に隙を与えると、ルシルは的確な射砲撃で迎撃してくる。

「さぁ、こちらも本気で行くわよ、ルシル!」

――氷牙凍羽刃(アイス・ツァプフェン・フリューゲル)――

氷雪系魔力を纏わせた“ゼーゲン”を振るい、氷で出来た鋭い羽根型小刀を12発、弾丸みたいに飛ばす。凍羽刃は触れた木々を切り裂いていって、対するルシルは太い木の幹を盾代わりにして、何とか回避していった。

「ならこちらは・・・これだ」

――プリズミック・ミサイル――

ルシルの周囲に展開された虹色に輝く魔力弾が8発と放たれ、私を追尾してきた。私も木々を盾にしつつ“ゼーゲン”で斬り裂いていく。

「やはり、半端な速度と威力では徒労に終わるな。まぁいい。フェイトの方も終わったようだし、こちらも終わりだ」

「え・・・っ!? なのは!?」

ルシルに続いて空を見上げた私の視界に映り込んだ光景は、フェイトがなのはの首に魔力刃を向けているところだった。

†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††

あの子は砲撃を私に直撃させたと早とちりをしたのか呆けていた。甘い。あの程度で勝ったと思ったのなら私の敵じゃない。私は“バルディッシュ”をサイズフォームにして、展開されている魔力刃をあの子の首筋に掠めるように突きつける。

「ジュエルシードを渡して」

「ダメ、ダメだよ・・・!」

脅しのつもりで“バルディッシュ”の魔力刃を僅かに動かすと・・・

≪put out≫

白い子の携えるデバイスが“ジュエルシード”を出した。

「レイジングハート!? 何を・・・!?」

主人――この子の身の安全を考えて、“ジュエルシード”を差し出したんだ。

「きっと、主人思いの良い子なんだ。だから責めないであげて」

私は“ジュエルシード”を手にした。もうこの場所には用はない。

「帰ろう、アルフ、ゼフィ」

近くにまで来ていたアルフとルシルに声を掛ける。

「さっすがあたしのご主人様! じゃあね、おチビちゃん達♪」

「もうこの件から引きなさい、高町なのは」

アルフとルシルはそれぞれの別れを済まして去ろうとするけど、「ま、待って!」あの子が私たちを引き止める。まだ何か用があるというのだろうか? けど、私にはもう言うことも何もない。

「出来るなら私たちの前にもう現れないで。もし次があったら、今度は止められ
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