暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6遥々来たよ海鳴温泉〜Enjoy it〜
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
まで見たことないよ〜」

温泉から部屋へと戻る中、アリサとすずかとなのはが綺麗な男の子が居ると騒がしい。

(ん? 銀髪!? まさか・・・!)

その特徴的な髪色をしている奴の心当たりと言えば、たった1人しかいないわ。アリサ達の視線が向いている方を見てみると、案の定そこには椅子に座っている浴衣姿のルシルが居た。

(ルシル!? 何でこんなところに!?)

ルシルが騒がしいなのは達に気付き、営業スマイルで快く手を振っている。なのは達もそれにつられて、とても良い笑顔で手を振り返しているわ。ちょっとちょっと、なのは。彼は私たちの敵の1人なのよ。知らないから仕方ないけど。

(他の2人は・・・いない。単独行動? 一体何を・・・って、決まっているわね。この付近にジュエルシードがあるのね!)

椅子から立ち上がって、こちらに向かってきたルシルが私をチラッと見て脇を通り過ぎて行った。無視をするのね。いい度胸だわ、今度の“ジュエルシード”争奪戦ではボコボコにしてあげる。敵意と怒りを発する私。

『あの子、以前会った頃よりなかなか成長しているみたいだな。来るのだろう? ジュエルシードを封印するために。楽しみにしているよ、シャル』

完全に私たちに背を向けているルシルが、“界律の守護神テスタメント”用のリンクを通してそう言い放って、去っていった。ええ、楽しみにしているわ。あなたが跪くのを見るのを、ね。無意識のうちに妖しく微笑む私を、なのは達や他のお客さんが見て震えていたのには終始気付かなかった。

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

「はぁ・・・こんなところで遭遇するとは。世界は狭いな」

まさかシャル達が、ここ温泉宿に居ようとは思わなかった。“ジュエルシード”狙いかと思ったが、シャルの様子を見た限りではそれはないと判断する。

(単なる偶然、純粋に温泉旅行のようだったな・・・)

それより問題はあの子、高町なのは。以前見たときは完全な素人だったが、今は体外へ流れ出てしまう魔力の量がきちんと制御できているのだから大した進歩だ。魔力の扱い方1つで強さは変わってくる。強大な力を考えもせず使用し続け、その結果が最悪のことになってしまう。
大戦に参加した見習い魔術師がよくやっていたヘマだ。だがそれは言い返せば、たとえ魔力量の少ない者でも魔力の扱い方によっては、何倍もの魔力を持つ者を出し抜くことが出来るだけの強さを得られる、ということだ。

「シャルとの鍛錬のおかげ、ということかな」

「お、お待たせ、ルシル。待たせちゃった・・・かな?」

振り向くと、ほんのり上気したフェイトが立っていた。どこかもじもじして、照れているような仕草が可愛らしいと思う。

「いや、待ってないよ、フェイト。・・・ところでアル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ