暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6遥々来たよ海鳴温泉〜Enjoy it〜
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。
色々考え過ぎちゃってるから、ユーノ君とシャルちゃんから少しお休みするように勧められた私は、この旅行のときだけは子供らしくのんびりしようと思っています。
†††Sideなのは⇒ルシリオン†††
深い森の中。私とフェイトとアルフは、“ジュエルシード”を探して歩き回っていた。
「本当にこの近くにジュエルシードがあるのかい? あんた、ジュエルシードの場所を特定するって言っておいて・・・ねぇ?」
「さっきからしつこいな、アルフ。すまないと何度も謝っているだろう」
俺の探査用術式は、かなりの精度を誇っているものだ。いくら未覚醒の状態とはいえ、“ジュエルシード”のような異物くらいは容易く識別できる・・・はずだった。“ジュエルシード”の探査を買って出て、意気揚々と探査を行い、そうして気付いてしまった。
精度がもう笑うしかないほどに低くなっていたのだ。そして場所を特定するとか言っておきながら、出来ないというこの始末。その所為でアルフがさっきから俺に文句ばっかり言ってきている。初めて出会った時のことを未だに根に持っているのか? だとしたら、なんて器の小さい奴だ。
「ア、アルフ! ダメだよ、ルシルばっかりを責めちゃ。この周辺にあるって判っただけでもすごいことだよ。わ、私でもハッキリと判らなかったんだから・・・!」
「フェイト〜、そうだけどさ〜」
フェイトがアルフを嗜める。本当に良い子だな君は。それにしてもフェイトの母親はさぞや立派な方なのだろう。まだ幼いというのに、これほど出来た子はそうはいない。だからこそ「本当にすまない、フェイト。俺がもう少ししっかり出来ていれば・・・」期待に応えれなかったために頭を下げて謝る。
「そんなことないよ、ルシル。1人で抱え込まないで、一緒に頑張ればいいんだよ」
「ありがとう。君の優しさが、アルフによる心のダメージに良く効くよ」
「なにをぉ!」
さてと、アルフも黙った(ことにして)ことだし、正確な位置を掴むために行動しようか。フェイトも“ジュエルシード”の場所を確認するため、行動を開始しようとした時・・・
「それよりさぁ。ねぇ、フェイト。この近くに温泉って大きなお風呂があるんだって。行ってみないかい? あとルシルもついでにさ。興味あるんだよね、あたし」
この大変な時になんて馬鹿なことを・・・と言いたいところだが、本当は俺も行ってみたかった。温泉・・・実に懐かしい。良い思い出も死を感じた思い出もたくさんある複雑な場所だが・・・。
「え? でも・・・今はジュエルシードを探さないと・・・」
「いいんじゃないかい? 覚醒するまで時間があるんだろう? ルシル」
「ん? まぁ、そう・・・だな。半日以上はあると思う」
感知した“ジュエルシード”の魔力
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