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気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
36、オレとバトルとお花見と
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一方、要たちが立ち去ったその頃。

「ねぇ、霜月さんと雲雀さんってさ」ツナ

「できてるな」リボーン

「確実にね」やちる

「そーっすか?」獄寺

違う話題で盛り上がっていた。

ただ一人を除いて。

「…………」

山本である。

彼はただ一人、黙って要たちが去った方向を見ていた。

とても複雑な表情をしながら。



†‡†‡†‡†‡†‡



「これ、もう家じゃない。屋敷のレベル」

初めて恭の家に来たのはいいんだが、なんだここは。

THE和風のお屋敷じゃねぇかよ。

あ、そういえばコローレにちらっと載っていた気がしなくもない。

気づけば寝てしまっていた恭を背負い直すと、どでかい門を押し開けて中に入った。

「誰もいねぇな。留守……いや、一人暮らしか」

こんなに広いくせに生活感が全くない。

これで留守なんて言うものなら怪しすぎる。

とりあえず、一番生活感が強い部屋(たぶんリビング)にたどり着き、そこにあったソファに恭を寝かせた。

ったく、最強の風紀委員長様も、寝てる時は無防備なんだな。

つーかこいつ、どんだけ髪サラサラなんだよ。

軽く殺意沸いたんですけど。

「今日の分、あとで絶対に払ってもらうからな」

寝てるうちにと思い、髪に指を通してみたり、ほっぺをつついたりする。

これ、バレたら死ぬな。

「じゃあな」

軽く手を振って、オレは恭の家を後にした。

その後きっちり凪たちと花見に行ったからな!




















クスッ

「後でたっぷり咬み殺してあげるよ」
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