第一章 平凡な日常
36、オレとバトルとお花見と
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レまでやんなきゃいけねぇんだよ……。
え、風紀委員だから?
知ってる。
「雲雀の相手はオレだ!」
「んじゃ、要の相手はオレがするのな」
てなわけで、第一戦は恭vs獄寺、オレvs武になった。
「見ててくださいね、10代目!」
「忠犬乙」
「んだと霜月!」
うるせぇなあいつ。
イチイチめんどくせぇっつうの。
カァンッ
チビ介が開始のゴングをならす。
何でもってんの!?
「行くぜ、2倍ボム!」
獄寺がダイナマイトを投げる。
もちろん恭はそれを難なく避ける。
が、
「かかったな。食らえ、ボムプレス!」
ベルトに隠してあったダイナマイトが、恭のすぐそばで撒き散らされた。
思いの外導火線が短く、避ける間もなく爆発の連鎖が起こる。
「わぉ、すっげ」
「よそ見してる暇はないぜ」
キィィンッ
斬りかかって来る刀を、逆手持ちした短刀で防ぐ。
まぁ、普通に考えれば武の力に敵いっこないんだが、そこはブレスの力を借りてるわけで。
「危ねぇなあ。一瞬の敵とは言え、親友に斬りかかるなんて」
「ははっ。峰打ちだから心配ないぜ」
「ありま、ホントだ」
峰打ちだなんて器用なことするぜ。
高さから見て、一撃でオレを気絶させて終わらせる気だったみたいだな。
さすがは、生まれながらの殺し屋ってことか。
「ま、恭の方も全然OKみたいだし」
「な!?」
オレの言葉で武の視線が移動する。
その先では、恭の周囲にあった煙が一気に晴れたとこだった。
「トンファーで爆風を!」
「よそ見してる暇は、あるのかな」
注意の逸れた武の足を払う。
気が付いたときには後の祭、バランスを崩した武の膝は、地面にしっかりとついていた。
一方の獄寺も、爆煙から現れた恭の攻撃を避けるために膝をついてしまい、アウト。
「霜月さん、あなたの相手は私がしましょう」
「ちっ」
ねぇ、吐いていいかな?
何でオレの相手がこいつな訳?
せめて沢田にしてほしかったんですけど。
「あら、刀をしまうなんてどういうつもりですか? まさか、降伏でしょうか?」
「だァホ、テメェ相手に刀なんか使えるかっつーの。素手で充分だ」
「なるほど。しかしそれでは死んでしまいますよ?」
「殺れるもんならやってみやがれ。加減はしねぇからな」
動きやすいように学ランを脱ぐ。
因みに学ランの下は常にワイシャツである。
ブラウス?
やなこった。
「あ、そうだ。因みに言っとくけど、オレって空手で全国優勝したことあるんだよね」
『は?』
嘘は言ってない。
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