第一章 平凡な日常
36、オレとバトルとお花見と
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恭がいなくなっていることに気づく。
辺りを見ると、向こうの方に学ランが姿を消すのを見つけた。
「お、おい!」
慌ててそのあとを追いかける。
追い付いたときには、恭はいつもと変わらずムスッとしていた。
「呆けてる君が悪いんだよ。向こうの方で場所を取らせてあるから」
「楽しみにしてるぜ、委員長様♪」
「バカにしてるの?」
「別にー? 約束をドタキャンした分は楽しませてもらわないとなーって」
言っておくが、オレはかなり根に持つタイプだ。
しばらく歩いていくと、だんだん人気がなくなってきた。
その代わり、奥の方、向かう先の方から騒がしい声が聞こえ始めてきた。
うー……嫌な予感しかしねぇ……。
「きょー……」
「誰か群れてるね。行くよ」
「やっぱしー?」
うーとかあ゙ーとか呻きながら後についていく。
だってこの声、聞き覚えあんだもん。
明らかに沢田たちの声だもん。
絶対にチビ介いるもん。
絶対に長谷川いるもん。
着いた先は、恭が取らせていた隠れ名所。
んで案の定、沢田たちがいた。
「君、使えないね」
んで案の定、場所取りをしていた下っ端が、トンファーで制裁、言わば咬み殺されていた。
「僕は人の上に立つのが苦手なようでね。屍の上の方が落ち着く」
「嘘をつくな」
いっけね、思わず突っ込んじまった。
だってさ、人の上に立つのが苦手なら何で委員長が務まるんだよ。
矛盾してっから。
「って、雲雀さんに霜月さん!?」
「やぁ小動物」
トンファーを握りしめながら沢田を見る恭。
あ、これ、沢田が咬み殺されるパターンじゃね?
でも確か原作ではチビ介が乱入して云々かんぬんだった気がする。
「よっ雲雀」
「赤ん坊かい?」
あ、やっぱり?
「悪いけど、今僕はイラついてるんだ」
「オレたちは花見をしに来ただけだぞ」
「そう。でも、ここは風紀委員が先約してる」
あ、そうなんですか。
って、恭が取らせていたって時点でそっか。
そのわりには恭とオレとさっきの下っ端以外、誰も風紀委員見てないんだが?
「なら、ツナたちとここをめぐって勝負しねーか?」
「勝負? ……面白そうだね」
でさ、さっきからオレの存在が無視されてる気がするんだが?
チビ介も恭もオレがいること忘れてねぇか?
「それなら、僕と要で勝負を受けるよ」
何でそこでオレの名前!?
「君たちと僕たちのサシの勝負だ。膝を付いた方を負けとして、僕か要が膝をついたらここを譲ることにするよ」
しかも何気に責任重大!?
はぁ……何でオ
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