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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第190話】
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――ウォータースライダー前――
今日ほど俺は同性を敵に回した日は無いだろう。
すれ違う人(男限定)皆に見られ、睨まれ、まさに孤立無援状態で戦場の真っ只中に置いてきぼりをくらった様な気分を味わった。
アパムアパムと呼んでいたメリッシュの気持ち――違うか。
またはソマリアでテクニカルに囲まれ、荷台に積まれた機関銃で十字砲火――は、これも例えとしておかしいか。
それはさておき、現在ウォータースライダー前に俺達が来てるのだが――。
「この勝負、わたくしは負けるわけにはいきませんわ!」
「ふふん、せっかくだからアタシも参加してあげる! 皆の悔しがる顔、ちょっとだけ見てみたいしね!」
「僕だって……譲らないからね!!」
「ふん。 嫁と滑るのはこの私だ、全ては必然――だから、私が負ける筈がない」
「私も久しぶりにお兄ちゃんと滑りたいもんっ! 今だけはお兄ちゃん譲らないからっ!!」
……と、夏の熱気にも負けないぐらい燃え上がる五人の少女達。
――というのも、ウォータースライダー自体が待ち時間が結構長く、多分一組――つまり、俺と誰かの二人までしか滑れない可能性があるからだ。
今日は何でも、カップルでのスライダーという事らしい……配布されたチラシなんか、鞄の中だから見てなかったし。
まあ、時間いっぱい使えば全員滑れるだろうが……それだとウォータースライダーしか楽しめないし……。
他のカップルがチラチラと此方を見る中、各々が何故か燃え上がる始末。
てか鈴音まで参加とは何事だと思ってしまうのだが……。
とにかくそういう訳で、誰が俺とウォータースライダーをやるかというじゃんけん大会がここに臨時開催されるのだった。
……てかこれって、普通男が女の子かけてやるんじゃね?って思うのだが……。
そんな俺のどうでもいい考えを他所にじゃんけんが開始された。
「じゃーんけーん……」
「「「「「ポイッ!!」」」」」
一回目は皆が綺麗にパーを出した。
見事なシンクロ率、あいこになったため仕切り直しなのだが――。
「うふふ、まあ最初の一手で決まるとは思いませんので……」
「そうね。 でも、次は決まるかもね?」
「誰が勝っても恨みっこ無し……だからね?」
「うむ。 ……だが、私が負けるわけにはいかないのだ」
「ふふっ、そう簡単にお兄ちゃんを譲っちゃ……妹が廃るもの! ……負けないよ、私もっ!!」
夏の熱気から来るものか、はたまた彼女達の負けられない意地から来るものか。
とにかく、イベントでも無いのに熱い勝負が繰り広げられるウォータースライダー前。
しかもこれ
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