暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5白と黒の密会〜Secret〜
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っと、えっと・・・」
「本当に何も企んでいないんだね? もしフェイトを傷つけたり裏切ったりしたら、あたしはあんたを許さないよ?」
この狼の主に対しての忠誠心はすごいものだ。ああ、このような子は嫌いじゃない、むしろ好感を持てる。全く、あのバカ狼娘の“アイツ”にも見習ってほしいものだな。
「それに関しては信じてもらっていい。だから、これからよろしく頼む」
「は、はい! えっと、私はフェイト・テスタロッサです。それでこの子が使い魔のアルフです」
「よろしく」
「私はルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード。よろしくフェイト、アルフ。気軽にルシルとでも呼んでくれ」
・―・―・さぁ戻ろうか・―・―・
閉じていた目を開け、回想から現実へ意識を戻す。確かあの後、私の作った朝食を食べた2人が驚いたり、私が男と知って落ち込んだり、魔術に関して3時間くらい説明したりと大変だったな。
ようやく辿り着いた私たちのアジトであるマンションの一室の扉を開き、「フェイト、アルフ、ただいま!」そう挨拶をする。
「おかえりなさい!」「おかえり!」
返ってくる2人の声。このやり取りは、本当にいいものだ。人としての生活をすることがたびたび契約の中にあったが、こう言葉を交わせる日常というのは本当に大切だ。
シャル。おそらく君もこんな生活を送っているんだろう? だから強く思うはずだ、守りたいと。それは私も同じ。今はただ彼女たちの笑顔を守りたい。ゆえに君と敵対することになろうとも・・・。
(私はこの道を貫かせてもらおう。いつか必ず訪れる別れのその日までは・・・)
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