暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5白と黒の密会〜Secret〜
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。銀髪の子は苦笑。ダメ、アルフ。真正面からじゃ簡単にカウンターを受けちゃう。そう思って声に出そうとしたけど、それよりも早く・・・。
「君はもう少し攻撃のタイミングを図ること。でないと・・・ほら」
――ヴォルカニックヴァイパー――
銀髪の子はさっきまであった槍を捨てて、炎を纏って突進。
「が・・・っ!?」
「アっ、アルフ!?」
あの子はアルフをそのまま空へと殴り上げた。炎熱変換資質を持ってる魔導師だ。しかもかなり強力な。ドサッと地面に落ちたアルフは、そのまま動かなくなった。その光景に「アルフ・・・?」思考が停止する。
「だから、ボサッとするなと言ったろう」
全ての動きを止めてしまった私。それが最大の隙になってしまった。一瞬で間合いを詰められてしまった。
「我が手に携えしは確かなる幻想」
銀髪の子はまた何かを呟いた。たぶん、詠唱だ。直感が働く。
「バルディッシュ!」
≪Defenser≫
私は“バルディッシュ”に半球状のバリアを展開させる。あの子が少し驚いたように目を見開いたけど、すぐに戻った。そして両手に水の渦巻きを纏わせた。
「水牙流麗 海帝 双瀑掌!」
渦巻きを纏った両手による掌底攻撃に、私のバリアがまるで紙のような脆さで砕け散る。私はそれを見た時点から何も覚えていない。
†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††
「あ・・・あ〜あ」
それにしても参った。やりすぎてしまったのだ。2人とも今は完全に伸びてしまっている。起きるまで待つしかないだろう、こんな所に放って置くと何が起きるか判らない。
そう思ってから30分ほど。ようやく目を覚ましてくれた彼女たちから事情を聞きだした。
どうしても青い宝石、“ジュエルシード”を探し出して手に入れないと駄目ということだ。ソレが母親の願いで、それを娘として叶えたいと。私としてもあんな物騒なモノがそこら辺に野放しにされるのはまずいと思う。
「・・・事情は解かった。それなら私も手伝おう」
だからそう提案する。
「「え!?」」
「何を驚いているんだ? さっきまでは事情が解らなかったから、あのようなことになった。しかし今は話をちゃんと聞いた。一応納得もした。だから手伝うよ。ジュエルシード。アレは結構危険だから、それなりの戦力があった方がいいと思うが」
もし“ジュエルシード”をこの子たちが悪用するなら(話をした限りでは、するとは思えないが)、横から奪い去って私が処分すればいいだけのこと。確実に嫌われる行為だが、どうせすぐに別れ、2度と会うことのない関係に収まるんだ。それに恨まれるのも憎まれるのも慣れている。今さらなんだ。裏切り行為なんて。
「あ、あの、それはそうですが・・・いいんですか? え
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