暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5白と黒の密会〜Secret〜
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て私たちに勝利はないだろう。
「・・・私は大馬鹿者・・・だな」
静かなる街に独り言が響き渡った。これは後悔? 違うに決まっている。私はフェイトとアルフの仲間となったことに一切の後悔はない。そう自分に言い聞かせるように、未だ眠っているであろうフェイトとアルフのいるマンションへと戻る。
「そういえば、あの子たちと出会った時間も今くらいだったか?」
帰路の途中、私は数日前のことを思い出す。
・―・―・時間を少し戻そうか・―・―・
第四の力の座に就いてすでに6千年以上。またどこかの世界の“界律”が再び私を――私の力を求めている。視線は神意の玉座の向かい側に向け、第二の力・ティネウルヌスと第五の力・マリア、そして第三の力・シャルと何やら話しているのを視界に入れる。
「シャルロッテも召喚要請を受けているみたいだな」
「そうみたいだね、最近の彼女は契約回数が増え始めているみたいだよ〜。たいへんだね〜ホント、僕は最近減少していて暇なんだよね〜☆」
私の座する玉座の隣から、私の独り言に反応して乗っかってきた声。第七の力に座する真紅を担いし“上位なる神の抹殺者”、7thテスタメント・ルフィスエル。
その彼女が、聞いてて呆れるほどの甘ったるい声で話しかけてきた。見た目がとても綺麗な少女なのだが、性格があまりにも陽気すぎる。これでも私に続く実力者ということに少々頭痛を覚える。正直な話、私はルフィスエルが苦手だ。
「ソウナノカ、ソレハタイヘンダ。マァ、ガンバッテクレ」
ゆえに聞き流すために軽い返事をしようとしたが、カタコトになってしまった。それがさらに彼女を刺激する。
「何でカタコトなの〜?」
「ルフィスエル。ルシリオンを困らせるものじゃないよ。さぁ、ルシリオン。この娘は俺に任せて行っておいで」
「ありがとう、優斗。それでは行って来る」
蒼穹を担う第九の力、“果て無き幻想を追う者”である9thテスタメントの優斗に感謝の言葉を告げ、召喚へと応じるために分身体と意識の欠片を、私を求める世界へと送った。
「ん? これは・・・!」
契約先世界へと向かう中、私の存在に変化をもたらす奔流が発生した。これまでにも幾度か経験したものだ。以前は性別転換、幼児化、動物化などがあった。さぁ、今回は一体どのような姿に変換されるのか。すでに億劫で溜息が止まらない。
「・・・召喚は無事に済んだか・・・」
分身体としての私が意識を覚醒させてすぐに視界に収めたのは、自然が多く残っている海の近い街。佇んでいる場所は、すぐ目の前に海が広がる臨海公園のような場所だ。海から流れ来る潮の香りを含んだ潮風が、私の長い銀髪を靡かせる。
「ここが、契約を執行する世界・・・か。それにしては平和なものだが・・・」
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