暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5白と黒の密会〜Secret〜
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を今更変更しようとは思わない」

私とルシルはお互い殺気立って、共に瞳の奥を見つめる。一切の揺らぎがない、それを絶対として決意している瞳だった。でもルシルの理由はそれだけではないはずなのよね。だってフェイトって子はまるで・・・。

「私ね、ルシル。フェイトという子を見て、ある女性(ひと)を思い出したのよ。あなたの恋人だった、大戦末期当時において氷雪系最強の魔術師だったアンスールが1人、蒼雪姫シェフィリスを」

「・・・っ!」

ルシルの顔色が変わった。間違いないわ。ルシルはあの子、フェイトにシェフィリス・クレスケンス・ニヴルヘイムを重ねているのだ。でも、それだけはダメよ。あの子に対してそれは途轍もなく失礼な感情だもの。

「・・・な、何を・・・?」

図星を刺され動揺したのかどもった。普段のルシルならばあり得ない。

「シェフィリスとフェイトは違うのよ。髪の色がじゃないわ、瞳の色がじゃないわ。その存在が、魂が違うのよルシル! あなたが抱いている感情は間違っているわ!」

私は間違いを正すために、ルシルの間違いを指摘、糾弾する。彼は俯いていた顔を上げ、私の顔をしっかりと見る。

「それくらい理解しているさ、そんなことぐらいはな。確かに彼女をシェフィと重ねるときがあった。だが今はもう違う。私はあの子を、フェイトとして守ろうとしている。それだけは間違いない」

ルシルは真剣な顔で私を見続ける。そう・・・判った。

「なら、引くつもりはない、ということでいいのね?」

最終確認をする。返答は決まっているだろうけど念のためによ。

「愚問、だな」

「・・・ならば・・・」

「「今から私たちは敵だ」」

完全なる決別。もう後戻りは出来ないわ。でも絶対に負けない、負けたくない。例え相手が最強であったとしても絶対に。
そして、いつの間にかなのはと魔法の練習を始める時間となっていたようで、遠くの方から私の名前を呼ぶなのはの声が聞こえてくる。一瞬だけなのはの声のした方へ視線を向ける。次に視線を戻した時、私の前にはすでにもうルシルの姿はなかった。

「バカよ。本当に・・・」

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

シャルと完全に決別した。大戦の折、“ヨツンヘイム連合”に組する複数世界ミッドガルド、その1つである騎士世界レーベンヴェルトの有する騎士団にて、最強の剣騎士であったシャルロッテ。私は騎士としてのシャルロッテの、その愚直で誇り高い在り方に魅かれていた。
そんな彼女と真っ向から対峙した回数はわずか2度。1度目は私が敗れた(彼女は引き分けと言い張っているが)。2度目はそう、時間的猶予が無かったために形振り構わず戦って勝った(今でも勝った気はしない)。そんな彼女が敵になると、近接戦におい
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