暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5白と黒の密会〜Secret〜
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てか。そうだよな、私のように不完全な存在ではない、完全な存在として君は確立されているからな」

「え?」

どうやらルシルは今までの契約内容の中にこういった状況があったらしい。本当に大変なようね、不完全な“テスタメント”というのは・・・。

「あれはいつだったか、戦後間もない世界で亡国の姫のボディガードをしたり、世界を滅ぼす毒と呼ばれた王女を守ったり、吸血鬼と戦ったり従者となったり、性別を変えられて女学校に通わされたり、ウサギにされて魔法少女のマスコットキャラにされたり、高校生となって友人と共に宗教団体と戦ったり、また別の世界では人に憑依させられ殺されたり、と色々だ」

「・・・バカみたい」

「・・・そうだな、私もそう思う。けど、ほっとけ」

ルシルが遠い目で虚空を見つめる。私がそんなのになったら・・・自殺ものだわ。もうこのような不毛で気が滅入る話は切り上げ、本題に移ろうと話題を変えることにする。

「ルシル、ジュエルシードのことだけど・・・」

“ジュエルシード”。おそらく私たちが喚ばれた理由と何かしら関係があると思われるモノ。それについての情報交換をしたいため、早速その話題を振ってみる。

「・・・初めてアレと遭遇したとき、これが召喚された理由だと思った・・・。しかしだ、界律から何も干渉してこないところをみると、まだ別の理由があるのだろう」

ルシルの考えを聞き、彼もまた詳細を知らないということに軽くショックを受ける。契約内容が秘匿されている。前途多難。私たちは不安の中でこれから過ごさないといけないわけなのね。ま、なのは達と出逢えたことには感謝しているのだけどね。僅かな時間で私は“人間性”を取り戻すことが出来たもの。不安もあるけど、私はこの状況を楽しんでいたりもする。

「もう1つ、あのフェイトとアルフというのは?」

私が聞いておきたい最大の疑問、あの子たちが“ジュエルシード”を集める理由。ルシルはあの子たちとかなり親密なようなのよね。ユーノのように理由があって、ルシルもそれを知って手伝っているはずだわ。

「さあ? 私はジュエルシードが危険なものとして判断した。あの子たちがそれを集めているというのを聞いて、協力しているだけに過ぎない。ゆえに理由に関しては不明。いつかは話してくれると思うが、それまでは見守るつもりだ」

だと思ったら、あの子たちが“ジュエルシード”を集めている理由を知らないときた。あなたは馬鹿ですか? ルシルのその身勝手な発言に、私は嫌な予感がした。

「あれは元々ユーノの所有物よ。そちらの行為は強盗紛いの犯罪行為だわ。解かるわよね?」

確かな理由も無く、そのような行為に走っているなんて言うのは許せるものではないわ。

「私はフェイトとアルフに協力すると誓った。それ
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