暁 〜小説投稿サイト〜
問題児が異世界から来るそうですよ?〜あれ?なんか人数が多い?〜
第七話 白夜叉登場だそうですよ?
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ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

白夜叉の命令に店員は渋々八人を店の中に入れる。

「店は閉めてしまったのでな、私の私室で我慢してくれ」

白夜叉は襖をあけ和室の一室に全員を通した。

「改めて、私は、四桁の門、三三四五外門に本拠を構える“サウザンドアイズ”の幹部の白夜叉だ。黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

「はいはい、お世話になっております本当に。」

投げやりに受け流す黒ウサギ。

その隣で耀が小首を傾げながら白夜叉に質問をした。

「外門って何?」

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心に近く、同時に強力な力を持つ者達が住んでいるのです」

黒ウサギが描いた図をみて、それが、あるものに似ていることに気付いた。

「・・・・超巨大玉ねぎ?」

「超巨大バームクーヘンではないかしら?」

「どちらかと言えばバームクーヘンだ。」

「バームクーヘンね」

「木の年輪みたい」

「確かに見えなくもないですね」

全員、黒ウサギの描いた図に様々な感想を持った。

「ふふ、うまいこと例える。バームクーヘンに例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番皮の薄い部分にあたるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は“世界の果て”と向かい合う場所になる。
あそこはコミュニティに属してはいないものの、強力なギフトを持ったもの達が住んでおるぞ―――その水樹の持ち主などな」

そう言って黒ウサギの持っている水樹の苗に視線を向ける。

「して、だれがどのようなゲームであの蛇神に勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したか?」

「それなら、十六夜、そこのヘッドホン付けた男が拳で叩きのめしたぞ」

「なんと!?直接倒したとな!?その童、“神格”持ちか!?」

「違うと思うぞ。もしそうなら、一目見ればわかるしな」

「ところで白夜叉様は、あの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

「知り合いも何もアレに神格を与えたのは私だぞ。最も何百年も前だがの」

そう言って笑う白夜叉。

「へぇ〜、じゃあお前はあの蛇より強いわけだな。」

十六夜の目が獲物を見つけた狩人の目になっている。

「当然だ。私は東側の“階層支配者(フロアマスター)”だぞ。この東側の四桁以下では並ぶものはいない、最強の主催者(ホスト)だ。」

「つまり、貴女のゲームをクリアすれば私たちが東側最強ってことになるのかしら?」

「無論、そうなるのう」

「景気のいい話ね。 探す手間が省けたわ」

「「…………」」


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