暁 〜小説投稿サイト〜
問題児が異世界から来るそうですよ?〜あれ?なんか人数が多い?〜
第七話 白夜叉登場だそうですよ?
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てください」
十六夜とルーシャの言葉に肩を落とし困り果てる黒ウサギだあった。

「あはは………それじゃあ、今日はコミュニティに帰る?」

ジンが苦笑しながら黒ウサギに聞く。

「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰り下さい。ギフトゲームが明日なら“サウザンドアイズ”にギフト鑑定をお願いしないと」

「“サウザンドアイズ”?コミュニティの名前か?」

「YES。サウザンドアイズは特殊"瞳のギフトを持つ者達の群体コミュニティで、箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」

「ギフト鑑定とは一体?」

「ギフトの秘めた力や起源などを鑑定することです。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出所は気になるでしょう?」

同意を求めてくる黒ウサギに六人は複雑な表情で返した。

それぞれ思うところがあるようだが特に拒否する声も無く八人と一匹は“サウザンドアイズ”に向かって歩きだす。

途中、桜の木のようなものがあり、飛鳥が不思議そうに呟く。

「桜の木・・・ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けるはずがないもの」

「蝉も鳴いておりましたしそうだと思います」

「いや、まだ、夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が残っていてもおかしくないだろ」

「そうね。初夏の日差しが気持ち良かったし」

「…………?今は秋だったと思うけど」

「紅葉が見ごろだったな」

六人は顔を見合わせ、首を傾げる。

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

「へぇ? パラレルワールドってヤツか?」

「近いな。正しくは立体交差平行世界論ってのが正しいが、その説明は長くなるから、また今度だ」

そんな会話をしているうちに“サウザンドアイズ”の支店が見えた。

ちょうど店の店員が暖簾を下げるところだった。

「まっ、」

「待った無しですお客様。うちは時間外営業はやっていません。」

「なんて、商売っ気のない店なのかしら」

「全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

「文句があるなら他所の店へどうぞ。あなた方は今後一切出入りを禁じます。」

「出禁!?これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ。」

文句を言う黒ウサギに対し、冷めたような目をする店員。

「そうですね。“箱庭の貴族”であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますのでコミュニティの名前をよろしいでしょうか?」

一転して言葉に詰まる黒ウサギだったか、十六夜尾が躊躇いも無
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