笛吹き、登場する
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したような巨兵もいる。
「ラッテン。今貴方は五人といったけど・・・もしかして、此処にいるの?貴方の探していた存在が」
「はい、マスター♪間違いなく・・・ここに“音楽シリーズ”のギフト保持者がいます」
「本当に間違いないのか、ラッテン?」
黒い軍服の男・・・ヴェーザーは白い露出の多い服を纏う女、ラッテンに尋ねる。
「ええ、間違いないわ。私の“共鳴”のギフトが発動して、私の霊格を高めているもの」
「そう・・・なら、間違いないわね。どれがそうだか、分かる?」
「恐らく、あそこで歌っているのがそうかと。歌と伴奏を同時に歌うなんて、“音楽シリーズ”以外に考えられませんし」
ラッテンがそう言うと、白黒の斑模様の服の少女、ペストは一つ頷き、二人に伝える。
「なら、彼の確保、又は感染を最優先。この都で一番の脅威は、白夜叉でも火龍のフロアマスターでも、純血の吸血鬼でもない。“奇跡の歌い手”よ」
「なら、ラッテンに任せよう。おまえなら、影響を受けないだろう?」
「もちろんよ、ヴェーザー。私だって、“笛吹き”の“音楽シリーズ”ギフト保持者だもの♪」
そう言ってラッテンが掲げるクロムイエローのギフトカードには、
『ラッテン・ギフトネーム“ネズミ捕りの男”“ハーメルンの笛吹き”“共鳴”』
と、そう書かれていた。
「じゃあ、これで作戦は決定。ギフトゲームを始めるわ。」
「おう、邪魔する奴は?」
「殺していいよ。“奇跡の歌い手”と白夜叉以外なら」
「イエス、マイマスター♪」
???
ギフトゲームは終了した。
結果としては春日部さんの負けだったけど、かなりいいゲームメイクができていたと思う。僕も、あんなふうに戦えるようになりたいものだ。
そんなことを考えながら、曲にデクレシェンドをかけていると、音の響が少しおかしいことに気付いた。
まるで・・・何かが降ってきているような・・・反射的に上を見ると、黒い“契約書類”が降ってきていた。
「白夜叉さん・・・あれって、まさか・・・」
「何?」
僕が声をかけると、白夜叉さんも上を向き・・・慌てて一つをつかみ、中身を見るので、僕もそれに習う。
『ギフトゲーム名“The PIED PIPER of HAMERUN”
・プレイヤー一覧
・現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁に存在する参 加者・主催者の全コミュニティ。
・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター
・太陽の運行者・星霊・白夜叉。
・ホストマスター側 勝利条件
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