妹達
Trick58_「響くぜ!」「手遅れだぜ」
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連続使用時間はどのくらいだ?」
「ハッ! 何を言うかと思えばくだらねェことを。
能力に目覚めてから一度たりとも消した事がねェ!
年単位の時間なんて覚えているわけねぇだろ!!」
「そうじゃない、そうじゃないよ、一方通行。
そんな能力を発動しても使われていない≪待機時間≫の事を聞いているんじゃない。
≪臨戦態勢時間≫の連続時間だ。
お前の能力は強すぎるがゆえに、能力が一瞬の発動で決着がつく。
だから俺は考えた。さすがに1秒の間隔も無く攻撃し続けて、無意識とはいえ演算を続けている。
お前はどれだけ持つのかな? ちなみに俺は長期戦に自信があるよ」
「!?」
一方通行もようやく気付いた。信乃の言いたい事が何なのかと。
携帯機器にあるバッテリー能力の説明には、連続使用時間と連続待機時間がある。
連続待機時間が500時間以上でも、連続使用時間は2時間と言う場合がある。
その差、250分の1。
一方通行の能力でもそれを当てはめた場合、どうなるか。
能力が全てOFFになるまで使い続けた事など無い。
一方通行、本人も知らないのだ。
そう考えている間も、反射は使用し続けている。
そして風が一層強くなっていく。
「ぐゥ!?」
「あと、俺から忠告したい事がある。
1つ。さっき言ったよな。『時間が無い』『最速で終わらせてやんよ』って。
それなのに、持久戦に持ち込むと思うか?」
「テメェが勝手に言って勝手に意味わからない行動してんじゃねェか!」
「2つ。お前にぶち込まれるのが小石や瓦礫だけじゃねぇぜ?
ほら、瓦礫よりも“弱い”やつが最速で突っ込んでくる」
「はァ?」
「おっらああーー!!」
「ッ!? バカな・・・っ あの体で!?」
完全に竜巻に意識が向いていた。自分の反射に集中していた。
忘れていた。自分にダメージを与えたのが誰なのかを。
気付いた。攻撃の前に、信乃が右手を隠して何をしていたのかを。
上条へのハンドサイン、と言うよりも手を使って『コイコイ』と合図していた。
それに上条は、なんとなくで理解して竜巻に突っ込んできたのだ。
「ま、さっきの待機時間とかの話、結局は上条さんが来るまでの時間稼ぎなんだよ。
戯言だけど」
「!? ・・・ァァァァアアア! 三 下 がァァァッ!!」
上で竜巻を作っていた信乃は、上条の突撃と共に、彼が通る場所だけは竜巻の力を消して
逆に追い風を送って加速させていた。
速度のついた彼の動きに、意識を戯言で別に逸らされていた一方通行が間に合う訳がない。
「「歯を食いしばれよ、最強―――」」
「俺の最弱は」「俺の最速
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