妹達
Trick58_「響くぜ!」「手遅れだぜ」
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
邪魔するものはいない。
「妹達が動かない以上、オレの大気操作を邪魔する奴はいねェ!」
「大気操作・・・か。なんだか暴風族のお株を奪う
能力を持っているみたいだけど」
三度目の正直、とは言えなかった。信乃は消えると同時に、再び上空に
駆けあがった。生成前の超電離気体は、空気の塊。
風の塊だ。
風系のA・T使い(ライダー)にとって、これほどおいしいものは無い。
「一方通行、てめぇは風に干渉する能力を持っているみたいだけど、
風については理解していない。
こんな大雑把で力ずくの効率の悪いものは見るに耐えられない。
と、いうことで風は俺が貰う」
手のひらでA・Tに風を送り、力を凝縮、開放する。
「最速で終わらせてやんよ、一方通行さん!」
絹旗との戦いでA・Tが破壊した。
その代わり組み上げたのが、汎用性が高く最強とも言われる玉璽
発動するのは最も空に近い道、それを補助するは玉璽
Moon struck drop 『バグラム』
風を送り込み、後輪が2枚羽のように変形する。
「一方通行、お前の力も俺の力変えてやる」
尋常ではない威圧感を出す信乃に、一方通行は≪龍≫を幻視した。
放たれる技は翼の道の最上位。
怒り狂う風の神がその翼の下に展開させた無敵の不死軍団。
翼の道(ウィング・ロード)
無限の空(インフィニティ・アトモスフィア)
無限の風(インフィニティ・エアード)
Moon Struck Numberless Grappler(名もなき 狂躁の 格闘士ども)
技は周りを巻き込み、小石を吸い込み、瓦礫を取り込み、力を増していく。
巨大な竜巻でふっ飛んでくる様々な破片は、コンクリートや鉄板でさえも
安々と粉砕する“死神”となる。
「なン、だとォッ!?」
「ああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
その“死神”は、最強に襲いかかった。
「グっ!?」
≪パシュン≫≪パシュン≫≪パシュン≫≪パシュン≫≪パシュン≫≪パシュン≫≪パシュン≫
全身の反射を使い、飛んでくる小石や瓦礫のダメージを跳ね返す。
その一方で、竜巻の風を自分の制御下に置くために演算を開始する。
「なンだよ!? この風は!!」
竜巻の風は、一方通行の演算の隙を見つけてすり抜けるように変幻自在に変わっていく。
先程の妹達が出した風と同じだ。
この無限の空は発動『した』ものではない、発動『している』ものだ。
今もなお、信乃の制御下で精密にコントロールされている。
「例えばの話だ、一方通行。お前の能力の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ