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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
妹達
Trick58_「響くぜ!」「手遅れだぜ」
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ら!」

「上条さん、男らしくてかっこいいと思いますけど、その怪我で無理に動くと「違う!」 ?」

「俺は、実験を止めたいんだ! そのためには能力者があいつと戦ったらダメだ!

 実験は『一方通行』が最強ってのを前提としてシュミレートされている。
 だけど学園都市最弱の無能力者(レベル0)なんかに負ければ、
 その前提は覆される。

 お前みたいな能力者が参加したら、結局ダメなんだ! 実験がまた始まっちまう!」

「なるほど・・・そういう事か」

理解した。上条が言った事の意味を。
つまりは第10032次実験の中止ではなく、絶対能力者進化計画の中止が目的。

「上条さん、その前提を覆す方法ですが、武器を持った無能力者が参加しても大丈夫ですか?」

「それって・・・」

「時間が無いので単刀直入に聞きます。

 無能力者の俺が乱入しても、問題は無いか? って聞いているんです」

「無能力者!? だってお前、さっきの竜巻は・・・」

「時間が無いって言ったでしょ? 『はい』または『YES』で答えろ!!」

「イエス、サー! って両方とも意味が同じじゃないか!?」

「了解了解。俺が乱入して問題ないんだな」

上条を無視して、信乃は一方通行へと歩き進む。

「ンだよ? てめェはさっきからよぇ?
 俺を無視して話してんじゃ≪パシュン≫ねぇ・・・ぞ?」

時間が無い。その理由から、最速の方法を自分に催促する。

まずは相手の能力の把握。
能力が一方通行であることは実験の情報にあった。
情報の内容がどれほど適切かを確認するために、一方通行が話しているのをを無視して、
足元の石を蹴りあげ、蹴り飛ばす。

高速な動作の攻撃だったが、一方通行の能力が発動して石の軌道が逸らされた。

「やっぱり能力は常時発動している。本人の動体視力とかは本当に関係無いんだな」

今の攻撃、一方通行自身は気付いていなかった。

能力が最強であっても、人間としての運動能力は常人と大きく変わらない。
むしろ一方通行の体付きは細いので、常人よりも低い可能性が高い。

強すぎる能力ゆえ、能力に頼り過ぎて自分自身は衰えていたのだろうと信乃は予想した。

「じゃ一方通行、次はお前から攻撃してこい」

信乃が一方通行を軽く挑発する。
何度も言うようだが、時間が無い。信乃は一秒でも早く倒す方法を模索する。

体は半身、左足と左腕を前に出す。右手は腰の位置に置き、胴体に隠れて一方通行から見えない。

(あン? あの右手に隠し武器でも持ってんのかァ?
 まぁ、関係ねェがな)

新しく手に入れた能力の使い方。大気の圧縮による超電離気体の生成。
妹達がやられている今、一方通行の大気操作を
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