第二話 HeavensDoor
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、情報の共有化が目的だ。 どうだ? ソロのお前には悪い話ではないだろう」
情報の共有化。
確かに、メリットは大きい。
泣き叫ぶやつを脅しても、たまに日本語を喋ってくれなかったりもするし、発狂するやつもいる。
それに、天敵となりうる攻略組との接触を控えるためにも、確かに悪い話ではない。
コイツもどうせオレンジ、同じ犯罪者同士、日の目を見ることもないだろう。
「……いいだろう。 了承してやる」
「よし、なら、有益な情報があったら連絡しろ。 こちらからも有益な情報を提供してやる。 まぁ犯罪者同士仲良くやろうぜ」
目の前のソイツはそう言って、私に向けて、フレンド登録画面を押し付けてきた。
……なるほど、コイツの名前は初めて知ったが、まるでHP0を並び替えたような、イカれた名前だ。
それを見ながら、私は片手にナイフを構えたまま、了承する。
ソイツはそれを見届けた後、その場から去っていった。
皮肉にも、このゲームで初のフレンドか。
しかし、悪くない。
このイレギュラーな感じ、この非日常感。
ぞくぞくする、この感覚。
最高だ、どこまでも、私に刺激を与えてくれる。
このゲームは最高のステージだ。
そんなことを思いながら、歪んだままの口元を正すことなく、私は次の獲物を探すために、歩き出す。
新たな非日常を、刺激を、自由を得るために。
プレイヤーを見せてあげよう、本当の、『天国の扉』を。
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