第二話 HeavensDoor
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ゃないかと思って貯めてしまう。
こういうところは俺の悪い癖だ。
そんなことを思ってると、遠くから見知った顔が並んで歩いてきた。
「おはよ」
「あの、えとー、ごめんなさい、準備に手間取っちゃって」
桜花とホイミだ。
こいつらも防具と武器はやたらしっかりしてる。
プレイヤースキルとしてのレベルもそれなりに高いと思う。
特にホイミの盾役はPTで非常に使える。
このPTにホイミは必須だったとも言えるな。
対して桜花は無難も無難だ。
とりあえずやるとこキッチリやってますって感じ。
しかしまぁ、一番の主力は……。
「やー、どーも、寝坊しちゃってさー」
眠そうな顔で現れた、サニーさん、この人だ。
この人、見かけによらず、プレイヤースキルが凄まじい。
俺らの中で一番レベルも高く、既に15レベだ。
二層のボス攻略に単独で参加もするらしい。
とんでもない人を味方に引き入れてしまったな、とつくづく思う。
マジで女装してたのが嘘みたいだぜ。
ま、それは兎も角、だ。
「んじゃまぁ、今日は二層に行くポータルも出来たっていうし、二層に行ってみようと思うんだが」
そう、今日はこれが目的。
基本的にSAOの世界ではボスはリスボーンしない。
そのため、一度倒せばそこは普通に通れるのだが。
基本的にボスがいる部屋はダンジョン内とかにあったりして、そこまでの道のりが辛かったりする。
そのため、移動ポータルというのがあって、誰かが次の層で作ってくれれば、いつでもそこに行くことが出来る。
最終的にはエレベーターみたいな感じになるのだろう。
ということで、今回は安全安心に二層へと行こうと思ったわけだ。
「いいけど、あんまり無茶はしたくないよ」
そう突っ込んできたのは桜花だ。
「まぁ、わかってる。 死んだら元も子もないしな。 ヤバくなったらすぐに逃げるか」
俺がそう説明すると、サニーさんはニコニコと笑顔でこちらを見た後。
「まぁまぁ、大丈夫大丈夫。 ボクがいるから。 スキルも上がってきて、一層の雑魚なら大体一撃だからね」
「い、一撃? す、すごい!!」
胸を張り、ドヤ顔をするサニーさんに、ホイミは目を輝かせながら賞賛の言葉をかけた。
いやぁ、ああやって信頼されるってのはいいもんだな……。
きっとサニーさんはリアルでも優良社員だったんだろう。
俺はこっちでもリアルでも信用が足りない不良社員だぜ……。
あんまりこういう劣等感ってのは感じたくないな……。
ゲームなんだから、こういうのに囚われずラフに行きたいとこだ。
「ま、サニーさんがいれば安心ってことで、行ってみるか、二層に」
俺のそんな言葉と共に、一同は動き出す。
初の層移動となる、第二層へと……!
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