暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第一話 Sword Art Online Dirac
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ぁ、武器を買った分、防具を買う金は今ない。
 俺も桜花と同じで残った金で回復アイテムを買うとしよう。
「お、様になってるなぁ、アルス氏。 どうよ、ボクのも、中々いい感じでしょ?」
「いいねぇ! なんだかみんなようやく個性が出た感じだな!」

 サニーさんとそんなやり取りをしていると、桜花が暫くこちらを見た後。
「……今更こんなこと聞くのもなんだけどさ。 アルスとサニーさん。 歳いくつなの?
結構いってるように見えるんだけど」
 ……痛いとこついてくるなぁ、この子は……。
 いや、ゲーム前にヒゲ剃っててよかった。
 ヒゲなんかスキャンなんかされたらたまんなかったぜ……。
「あ、えとー、ボクは二十七……」
 そう答えるサニーさんに、驚きを隠せない。
 あ、あれ、見た目的に二十歳くらいだと思ってたんだが……。
 俺より年上だとは……。
「俺、二十六……」
 そう言うと、何故か知らないが、ホイミの顔が明るくなり。
「よかった! 僕より年上で! 一番年上だと思ってたから」
 そんなことを、さらっと言った。
 それに反応するように、桜花は暫くホイミのことを見つめた後。
「で、ホイミさん何歳? ウチは十七だけど?」
 そんな失礼極まりないことを言った。
 おいおい……女性に年齢を聞くもんじゃ……。
 いや、でも女同士だからいいのか? どうなんだ? その辺り。
 そんな俺の思惑とは裏腹に、ホイミさんは。
「あ、僕は二十二だよ、現役大学生」
 なんてことを、サラっと言った。
 お、おう……としか、正直言えないぜ。
 正直、ネトゲでリアルのことなんざどうでもいいだろ……。
 オフ会とかするならまだしも……ていうか、顔出ししてる時点で既にこれがオフ会みたいな気もするけど。
 てことは、年功序列的に考えれば、サニーさん、俺、ホイミ、桜花の順だな。
 ただまぁ、そこはネトゲ、年齢差なんざ関係ねーだろ。
 そう思っていると、桜花が再び喋りだす。
「へぇ、みんな歳いってるんだね。 それはそうとして……」
 そこで一度区切った後。
 防具をつけようとしているサニーさんに向けて一言。

「サニーさん、ずっと思ってたけど、なんで初期の装備が女性の装備なの?」
 誰もあえて言わなかった禁句に、ここで触れた。
 固まる一同、凍える空気。
 サニーの名と正反対に青ざめるサニーさん。
 ついでに一緒に俺も青ざめる。
 ど、どう反応すりゃいいんだよ……。
 笑って流してやるってのも、あれだし、ほら、なんていうの、これって、わかってても、あれじゃん?
 フォローですら口に出して言えないだろ……! 最悪、墓穴掘る可能性だってあるんだから!
 しかし、そこで無駄なフォローをする人物が一人。
「え、えっと、あの、桜花さん
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