第一話 Sword Art Online Dirac
[7/9]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な」
「大剣かー。 あれマゾ武器だよねー」
すかさずサニーさんに突っ込まれた通り、確かに、マゾい武器だ。
オーソドックスなスタイルとは裏腹に、非常にリスクが伴う。
攻撃力こそ高いが、攻撃速度はあまり速くない。
もちろん、見た目はいいから使用者は決して少なくはないのだが……。
使ってるやつは二つに一つ。
見た目に引かれた厨房か、使いこなせる玄人かの二択だ。
まぁ俺もあんまりうまくはない……現時点じゃ、厨房だろうな。
そんなことを思いつつも、それぞれの武器が決定したところで、買い物へと行く。
購入前、さて、ここでも問題が発生する。
買う武器のグレートだ。
防具ももちろんそれなりに整えなければいけないから、金のやり取りが発生する。
しかし、もちろん、ゲームを始めて1日目の俺達は、どちらも最上級のものを買えるだけの金はない。
買えたとしても防具は一部位、もしくは武器のみになる。
ついでに言えば、こんなとこで買える防具は大して見た目が変わるわけでもない。
ローブのようなものも売っているが、防御力のアップがない、いわゆるアバターのようなものだ。
金に余裕がない今、こんなのを買っている暇はないな……。
そうなると、攻撃、防御のどちらかに金を賭けるかになるが。
ここは性格の差が出る。
「ここは手堅く防御重視にするとしますかな。 武器は、このブロンズスピアで我慢するとしますか」
「えっと、あっと、僕はもちろん盾役だから、この盾と、鎧だけ買って……」
サニーさんとホイミは完全に防御重視だ。
特にホイミは武器すら変えず、防具に金を回したようだ。
「じゃ、ウチはスチールレイピア、防具はいらないや」
対して、桜花は武器のみの変更。
あとの金は恐らく回復アイテムへと使うつもりだろう。
……賢い……!
これは、無謀ではなく、一種の効率化だ。
一層において、ゲームバランスのため、敵が大量に出現するということはない。
つまり、基本的には一対一の戦闘。
そこで求められるのは、いかにダメージを少なく、敵を早く倒すかというのか課題になる。
最悪、攻撃力を特化させて、一撃で敵を葬ればいいわけだ。
特に、桜花の選んだ細剣ならば、攻撃速度が速いため、それが可能。
攻撃速度が遅く、リーチ取りが必須となる槍や受けてナンボの盾役とは使い方が違う。
それを心得た、懸命な選択肢。
ならば、俺もここは桜花を習って……。
この一層、店売りで買える最大の武器。
グレートソードを購入することにする。
一層でこれ以上は敵からドロップする大鉈しかない。
当然入手は現時点で不可能。
これで暫くは武器を買う必要はない。
じっくりレベルを上げて金を稼げばいいだけだ。
ま
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ