第一話 Sword Art Online Dirac
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顔を合わせて、笑う。
あまり笑わなかった桜花も、この時だけは笑った。
ゲーム終了まで同じって、そんな仲のいい友達同士じゃないんだから……。
「これは所詮、野良PTだからな。 あくまでも一時的な集まり。 まぁフレンド登録して一緒に狩るってのなら悪くないと思うけどな」
俺がそう言うと、ホイミは暫く戸惑った後。
「あ、じゃあ。 みんなフレンド登録いい?」
そんなことを言ってきた。
まぁ、別に断る理由もないし、一層はどの道このPTと一緒に過ごそうと思ってるからな。
「ああ、いいよ。 ついでにサニーと桜花も登録しておくか」
「了解ー。 んじゃボクも桜花氏にも申請ー」
「まぁウチはどっちでもいいんだけどね」
そんなぬるーい感じのやり取りをした後、それぞれをフレンド登録。
俺にとっては、これが記念すべき、このゲームでの初フレンド登録になるわけだ。
なんだか感慨深いな。
「それじゃあ。 武器でも買いに行くか。 店売りじゃたかが知れてるが、武器の種類は変えられるし、無いよりマシだろ」
「お、いいねぇー! じゃあボク、両手長槍で! ベータでも槍使いだったんだよねー」
サニーさんがなんだかウキウキした様子でそんなことを口にする。
まぁ確かに、効率的に考えれば、槍は最良の武器だ。
攻撃力、スキル、リーチ、どれを取っても文句はない。
というかどんなネットゲームでもそうだが、剣なんかよりも槍の方が強いことが多々ある。
見た目は地味だが、性能はピカイチだ。
「ウチは無難に細剣かな。 攻撃速度速いし、防御も出来るし」
桜花が言うそのタイプの武器は、確かにいい。
スキルも豊富だし、何よりベータ時代の使用者の数も合間って情報がそれなりに熟成されてる。
ネックは攻撃のモーションが長いのと、手数で勝負のため一撃離脱戦法には向いてないということだ。
さらにメインが一対一での戦闘を想定しているため、囲まれると厳しい。
まぁそこはPTプレイ。 槍のサニーさんがいればなんとかはなる。
「えと、じゃあ僕は盾役やろうかな。 極めれば安全らしいし……」
ホイミの言うことは八割方合っている。
というか、さっき俺とサニーさんが盾役の重要性と安全性について徹底的に教え込んだというのもあるのだろうが。
盾役は文字通り、防御力が高い、故に、死ににくい。
リスクを負って攻撃するよりも防御が優先されるため、盾役以外全滅、なんてことにならない限り基本死なない。
PTプレイにおいては必須の存在だ。
正直、他のやつがやらなければ俺が盾役をやってもよかったんだが……。
まぁやってくれるなら、それで十分だ。
これで、俺も本当にやりたい武器を使える。
「じゃあ俺は大剣だ。 ベータでも使ってた武器だし
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