暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第一話 Sword Art Online Dirac
[5/9]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話

「あー、じゃあボクもー。 溜口って感じでー。 アルス氏もボクのこと呼び捨てでいいよ」
 そんな軽いやり取りを交わしながら笑い合うと。
 桜花が横から口を挟んできた。
「緊張も解れたところで、まず聞きたいんだけど。 何? ホイミさんのレベル上げしながら移動するってこと?
それだとウチらも危なくない? まだ低レベルなのに、ウチは流石に庇えないよ」
 なるほど、桜花の言うことも一理はあるな……。
 しかしまぁ、こっちは2レベがいるんだから、なんとかなる気もするが……。
 後がないゲームだからなぁ……。
 そんなことを思っていると、今度はホイミが口を開いた。
「あの、僕、足引っ張らないように頑張るので……あ、ほら、さっき街で回復アイテム幾つか買ったんです」
 そう言って、アイテムから取り出されたのは回復アイテム5個。
 ……少ない、な。
 本来なら、最低限十個はほしいところだ……MAPの移動においても、回復アイテムは必須も必須だ。
 まぁ、もう0に等しい俺よりは幾分かマシではあるが。
「うーん、まぁ、まぁ。 無いよかマシだし。 目的はとりあえず次の街だし。 これでもなんとか行けないこともないんじゃね? 俺も一応、回復アイテムあるし」
「まぁー。 ボクも4個ほど所持してるから。 アルス氏の意見には賛成かなぁ。 ベータ時にもソロで結構なんとかなったしね」
 サニーさんとそんな会話をしていると、桜花は暫く黙った後。
「わかった、じゃあ、ヤバくなったらすぐ帰ろう」
 そう言って、なんとかこちらの意見を了承してくれたようだった。
 まぁこういう意見のやり取りもMMOの醍醐味の一つではあるな……。
 そんなことを思いながら、街から出ることにする。
 そうだ、ここで、初めてスタートしたのだ。
 ソードアート・オンライン。 生き残りを賭けたなデスゲームが……!





 次の街へは、結構あっさりついた。
 もちろん、着いた頃は夜中だったが。
 途中少しだけ丹念にレベル上げしたのが利いたのだろう。
 結果、俺と桜花がレベル3、サニーさんとホイミがレベル2になった。
 もちろん、回復アイテムは全て使い切ったが……。
 とりあえず生還したことを祝うべきだ。
 そうして肩の力を抜くと、隣のいたサニーさんが大きく深呼吸した。
「ふーっ。 いやいや、生きて来れてよかったよかった。 結構コルも溜まりましたし。 中々このPTいいかもしれませんね」
 そう言って、笑うサニーさんに、つられて笑う。
「全くだ。 一層の間はこのPTで固定しちゃうか」
 俺がそう言うと、ホイミはポカンとした顔をした後。
「え? ゲームが終わるまでPT組んでくれるんじゃ……」
 なんてことを、サラっと言いやがった。
 それに、ホイミ以外は
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ