暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第一話 Sword Art Online Dirac
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でみません?」
「な、なんだアンタ……。 今それどころじゃないだろ……!」
 なんだかドン引きされてしまった。
 しかもあろうことか今それどころじゃないとか、もう論外。
 今こそそれどころだって……。 動かないでどうすんの……。
 じゃあ、そっちにいる小太りの兄さん。 ちょいとくだけた感じで行ってみるか。
「なぁ兄ちゃん、PT組もうやぁ……?」
「ハァ!? 何言ってんの!? つか何その態度。 人に頼む態度ってもんがあるだろ!」
 うあ、うぜ、まぁ、確かにマナーがなってないのは認めるけど。
 いやー、こいつとは組みたくないな。
 じゃあ、ここはちと別な場所で……。
 丁度よさそうな、俺と同じくらいの兄さん。
「あの、PT組みませんか?」
 今度は紳士的な態度で言ってみる。
「あ、え、いや、あの、ちょっと……」
 キョドりっぱなし。
 まぁ、俺も人から話しかけられたらこうなるんだろうな……。
 なんか同属嫌悪だ……。
 じゃあー、そこの女の子!
 あまり可愛いとは言えないぜ、眼鏡っ子。
「そこの君。 PT組みません?」
「え、なんですか……?」
 すっげぇ嫌悪の目で見られた。
 やっぱ異性はダメか、そりゃそうだよなー。
 つか俺も逆に緊張するわ。
 そんなことを思って振り向くと。

 あれ……さっき断った小太りのやつ、PT組んでるっぽいぞ……。
 どういうことなの……。
 しかも、高校性くらいの兄ちゃんもなんだか人と集まってるじゃないか。
 ……俺、完全にぼっちだ。
 何、何なの、俺が何をしたの?
 ああ、くそ、俺の顔が憎い、ブサメンが憎い。
 自分のコミュ障っぷりが凄く憎い。
 しかし、ここで諦めちゃダメだ……。
 だからこそ、声かけをやめない……!
 どうせ、ゲーム内だ! 割り切れ!

「誰か! 誰でもいい! 俺と! PTを組んでくれ! PT募集!」
 そう叫ぶも、その叫びは、広場の雑踏に消えていく。
 心が折れそうだ……。
 もう、ソロでいいか……。
 そう思ったその時。
「あの、僕でよければ……」
 背後から、そんな声が聞こえた。
 幻聴か!? マジか!? マジかっ!!?とか思って振り向くと。
 そこにいたのは、普通……とは言えないけれど。
 まぁ、普通よりちょい下くらいの、二十歳の女性。
 ていうか何故『僕』?
 まぁいいよ、どうでもいいよ! そんなん!
「え、マジすか!? お願いします!」
 もう反射的に、PTの申請をあっちにすると、相手は少しだけオドオドした後、承認をしてくれた。
 よし、よし! これはいい傾向!
 本当はあと1人か2人ほしいところだが……。
 最悪、これでも……!
「あの、PT募集とかしてなかったですか?」
 さらにこの
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