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戦国異伝
第百四十五話 安土築城その一
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「そこまでの結界にされますか」
「比叡山や高野山に比する」
「それ程までのものに」
「そうじゃ、無論守りも固い城にする」
 このことも忘れていない、城ならば堅固にするというのだ。
「よいな」
「畏まりました、では」
「それもまた」
「場所はそうじゃな、目賀田山じゃな」
 その山に城を築くというのだ。
「あの山自体を城とするぞ」
「目賀田山をでございますか」
 このことには丹羽も驚いた、それで言うことは。
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