それが出会いになりました
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を確認した。
「今の所、見えてる奴は狩って置いた、当分は安全だろう――――飲んどけ、パンは不味いが多少は気分が落ち着く」
「…………パンなら持ってるわ――――水だけ貰っても?」
「ああ、困った時はお互い様だ」
「お金は払います」
アスナが不慣れなメニュー操作でお金を送ってくる。
「――――確かに受け取った――――さて、死んでなかったらまたどこかで会おう」
………………
…………
……
それから二日間、俺はアスナに良く会う様になった――――と言うか、アスナが俺の近くで狩りをする様になった。
――――アスナがそんな可愛い性格をしている筈がない。きっと次に寝落ちした時の安全装置としての扱いだろうな。
「…………なあ、お前」
「――――何かしら?」
「経験値ボーナス欲しくないか?」
「経験値ボーナス?」
「一パーセント以下、ホンの数パーセントだがな、パーティーを組めばオマケが入る」
「…………その程度なら要らない」
「だろうな、だがそこは大きな絵を見て欲しい――――この辺のフィールドは俺達がそれぞれ時間いっぱい狩れる場所だ。
そこで俺達が組めば殲滅までのスピードを短縮できる、この辺りのフィールド全体からリソースを狩り尽くして、
次のリセットまで休憩時間が増えるぞ。
休みたくないなら他のフィールドに行けば良いが――――人気の狩場は他の連中が多過ぎて狩りにならない。
俺達は起きている限り、精神力の続く限り狩りを継続するタイプだ。お互いにとって良い提案だと思わないか?」
「………………本当にそれで強くなれるの?」
「休憩を入れた後の狩でも現状と変わらないと思うなら、好きな時に抜ければ良いだろ?」
「――――わかったわ」
………………
…………
……
雑魚は攻撃三回で終わらせる。
始めに射程距離に入ったモンスターを俺が投擲スキルで攻撃する。
近付いて来た所を更に両手剣のソードスキルで削り、アスナが細剣のソードスキル・リニアーでトドメを刺す。
「…………経験値が減ってる気がするんだけど?」
「そりゃ、一匹あたりの経験値は減るだろうよ、その代わり討伐スピードは短縮してるだろ?
それに、ファーストアタックとラストアタックの経験値分は増えてるんだ、これ以上は俺の取り分が減る」
「…………ファーストアタック?」
「最初に攻撃した奴が貰える経験値ボーナス、ラストアタックはトドメを刺した奴が貰えるボーナスだ、そっちの取り分が多い」
「――――ソロでも一緒じゃないの?」
「言ったろ、一パーセント以下しか違わないと、MMORPGってジャンルはソロで行動すると最低限の経験値しか貰えないんだよ。
だから仲
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