暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4天秤の狭間で揺れし者〜4th Testament〜
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いな・・・」そう呆れたかのように微笑を浮かべた。そしてなのはの放ったディバインバスターの直撃を受けた。

「どうだ!」

「ちょっとやり過ぎ感が・・・」

私たちはルシルに一撃を入れることに成功した。もうもうと立ち上る土煙へ向かって吼えるユーノ。けど、倒せてはいないのよね、きっと。そう、あのルシルがこのまま何もしないまま、終わるわけがなかった。

†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††

私とアルフが“ジュエルシード”を封印し終えて戻ってきた時に見たのは、ルシルが白い子の放った砲撃の直撃を受ける姿だった。

「ルシルのやつ、ちょっとヤバくないかい? あんな砲撃の直撃を受けたら、さすがにマズイよ」

白い子の砲撃を受けたルシルを見て、アルフが心配している。けど、私は初めてルシルと出会ってから起きたことを思い出し確信する。

「ううん、ルシルは大丈夫だよ。だってあんなに強かったんだから。さ、アルフ。ルシルを迎えに行こう」

「あいよ」

土煙が晴れていく。そこには少し疲れたような感じで立っているルシルの姿があった。ほら、やっぱり無事だった。私とアルフは顔を見合わせて頷き合い、ルシルの元へと歩いていく。

†††Sideフェイト⇒なのは†††

「その歳でこの威力はかなりすごいよ」

「・・・そ、そんな、馬鹿な・・・」

今の私が撃てる最高の一撃だったのに、ゼフィちゃんは無傷だった。その様子にユーノ君がとてつもなく驚いている。私もだけど、あまりに効いてなさすぎて声が出ない。正直、やり過ぎちゃったって思えるほどに魔力を籠めちゃってたから・・・。

「・・・シャルちゃん」

「・・・やっぱり今回は私たちの負けね。なのは、ユーノ・・・ごめん」

「そんな!? シャルちゃんの所為じゃないよ!」

シャルちゃんが謝るのは絶対に間違ってる。こればっかりは、きっとどうしようもなかったんだ。

「ゼフィ、ジュエルシードの封印が終わった。早く帰ろう」

いつの間にか側にまで戻って来ていた黒い女の子と狼さんがゼフィちゃんに向かって、“ジュエルシード”の封印完了の報告をした。ゼフィちゃんは「ん、判った。それではこれで失礼するよ」仮面の下からでも判るほどの視線を私たちから外すことなく頷き返した。

「待ちなさい!・・・今度は負けないからね、ゼフィ」

シャルちゃんはゼフィちゃんにそう強く誓った。そして「上等です」ゼフィちゃんもそれに答えた。
女の子と狼さん、唯一名前を教えてもらったゼフィちゃんが去っていく。私はただ、あの子たちを見ていることしか出来なかった。

「・・・ユーノ君、シャルちゃん」

「どうしたのなのは?」

「ん?」

「・・・私、強くなりたい。今度は、今度こそは負
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