暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4天秤の狭間で揺れし者〜4th Testament〜
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携えしは確かなる幻想」再度、大技を使うつもりか、また複製を使用するための呪文を詠唱した。そしてルシルの手に魔力が集まり、ソレは形を現す。

『なのは、準備はいい!?』

『うん! いつでもいけるよシャルちゃん!』

迎撃の準備は終わったわ。ねぇ、ルシル。今のあなたは昔と違って、力押しが目立つようになったのに気付いてるかしら。全く、強すぎる力を持つと自己の鍛錬を怠るのは誰も一緒ということみたいね。現に私も“テスタメント”となった後、召喚された世界では力押しだけで契約を執行してきた。それが一番効率的で、楽だったから。

『ユーノ! これから私は魔術の盾を出すから、あなたも私の盾に重ねてシールドを張ってちょうだい!』

見据える先に居るルシルは、左手に携える七色の光を放つ槍を投擲する準備に入った。こちらも迎撃のために行動に移る。まずはユーノ指示を出し、『わ、判った! やってみるよ!!』あの子はしっかりと応えてくれた。

『なのは! ゼフィの攻撃を私とユーノが防ぐから、攻撃が途切れたら彼に大きいの1発お見舞いしてあげなさい』

『うん、判った!!』

「邪竜一殺・・・・竜殺しの権能(セント・ゲオルギウス)!」

ルシルが術名を宣告する。彼の者より放たれるは、竜を一撃の下に滅する神聖なる槍。竜と言う魔族・魔獣属・竜種に対して強大な効果を発揮する、最高クラスの一撃ね。もちろん竜に限らずどんな相手にも通用する。だけれども、やっぱり制限されているわね。威力が全然ない。生前に見たこの魔術の威力はこんなものじゃなかったわ。このランクくらいの一撃なら、おそらくだけど受けきることが可能だわ。

『ユーノ!』

『シャル!』

覚悟しなさいよ、ルシル。

我が心は拒絶する(ゼーリッシュ・ヴィーダー・シュタント)!」

「ラウンドシールド!」

私は魔力のすべてを、現状で発動できる制限されていない防性術式、その1つである対魔力の盾に送り続ける。そしてユーノが私の盾に重ねるようにシールドを張る。魔術と魔法の混成シールドよ。一直線に飛来してきた虹色の閃光――ゲオルギウスの槍の一撃が2重の盾に着弾、停止する。

「ぅく・・・! でもやっぱり強い! でも・・・!(よしっ! 順調に耐えている。これなら防ぎきれるわ!)」

想定していたより少し威力のあった竜殺しの槍。だけど私とユーノの多重障壁の前に、徐々に威力が衰えていく。

「なのは!」

「うんっ。いくよ、レイジングハート! ディバイィィーーン・・・バスタァァーーーーッ!」

砲撃特化のシューティングモードへと変形した“レイジングハート”から放たれる桜色の砲撃。それが技後硬直で動くことの出来ないルシルへと一直線に突き進んでいく。ルシルはただ一言、「ハハ、すご
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