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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter35「強襲」
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「ゲホッ、ゴホッ……ゆ、油断したぁ……」

「大丈夫かぁ?大分派手に飛ばされてたもんな。てかびしょびしょや」

海から引き上げられたルドガーと、引き上げた本人はやては全身海水でずぶ濡れで、ルドガーは腹部を押さえている。

「痛ちち……アバラが何本かイったな、これは……」

ブイオによる烈破掌は想像以上にルドガーにダメージを与えていた。
かつての仲間であるジュードが使っていた武身技をまさかこんな形で、身を持って知るとは思ってもみなかった。

「まさかお前がこうもあっさりとやられるとはな」

「俺だって人間だ。油断もするし負けもするさ」

ペッと口から血を吐き捨てながら、騎士甲冑姿のシグナムにそう述べる。

「まぁいい……それより奴は何者だ?」

「確か名前はブイオって言ってたか……ん?エルフォーとも言ってたような……まぁいいや……そうそ
う、エルツーの仲間みたいなことを言っていたな」

エルツーという名ではやてとシグナムは、派遣任務でルドガー達を襲撃した骸殻能力を持つ狂気の少女のことを思い出す。シグナムにとってエルツーとの戦いは、彼女の騎士人生の中でも屈辱に値するものであり、忘れられるはずもない。

「時計はまだ見ちゃいないが、クルスニク一族の力を持っていると言っていたな……気をつけろよ、多分あの拘束は直ぐに破られる」

「馬鹿言ってんじゃねーよ。魔力を深く練ったなのはのチェーンバインドとシャマルとザフィーラの拘束魔法が何重にもかかってんだぞ?高ランク魔導師でも解くには相当骨が折れ---」

言っている傍からブイオが拘束されている地点から赤紫の光の柱が立ち上ぼり、拘束魔法を意図も容易く破壊する。その光景を見たヴィータは唖然としてしまう。

「……折れなかったな」

「う、うるせーよ!」

目の前で起こっている現象を静観し、ヴィータ自身がコメントしたことに対して応えるルドガーにどつく。そして、そうこうしている間に、光の中からブイオが現れる。

「拘束魔法ノ完全破壊完了。警戒レベルヲ3カラレベル4ニ移行……骸殻ハーフヲ解放スル」

「ルドガー!あれって……」

「やぶ蛇だったか……まぁもう油断する気もなければ、負ける気もない……」

ハーフ骸殻に変身したブイオ。妙な事に纏った骸殻の姿は、エルツーの物とほぼ同じだ。
金色の懐中時計を突き出してルドガーは力を解放し、その姿を変える。

「勝ちにいくぞ」

「その姿は……スリークォーターとかいうヤツか?」

「ああ……皆は絶対に手を出すなよ?」

「何?」

「はぁ?そんな勝手が通じる訳ねぇーだろうが!」

ルドガーの頼みを受け入れられないシグナムとヴィータ。

「頼むよ……何せ、ここまで力を解放するとな…
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