暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3ジュエルシードを巡る運命との邂逅〜Destiny〜
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るのはこれくらいにして、さっさと終わらせるわよ。こんなのがいたら大変な騒ぎになるから」
「そ、そうだね。すずかちゃんも困るだろうし、早く終わらせよう」
なのはが“レイジングハート”を起動させようとした瞬間、私たちの後方から仔猫へと向けて金色に輝く攻撃が加えられた。
「なっ、魔法の光!?」
「つまり、他の魔導師というわけね。なのは!」
「あ、うん! お願い、レイジングハート!」
変身を終えたなのはは猫の背を目指し飛び出し、その背に降り立った後はなお続く攻撃から猫をラウンドシールドという防御魔法で守る。すると敵の魔導師は猫の足元への攻撃に変更、バランスを崩させ転倒させた。上手い手だわ。
私は念のために“キルシュブリューテ”を具現化させて、地面に降り立ったなのはの横へと並んだ。そこに現れたのは、長い金髪をツインテールにした、黒衣を纏った少女だった。その少女の顔を見て、真っ先にある少女の姿が脳裏を過ぎった。だけど、そんなはずはないと振り払う。
「同系の魔導師・・・ロストロギアの探索者か?」
あまり感情の感じられない声で問うてくる少女。その所為かは判らないけれど、なのはが少し怯えている。それに彼女を見る限り、立ち振る舞いからして戦闘を意識した鍛え方をしている。今のなのはではまず勝てない相手でしょうね。
「間違いない、僕と同じ世界の住人だ。それにこの子、ジュエルシードの正体を知っている」
「いきなりの攻撃なんてあまり感心できないわね。ねぇ、何が目的? 教えてほしいのだけど・・・」
「その必要はない」
冷たくあしらわれる。当然かしらね。少しでも情報がほしいのだけど、話し合いを最初から受けるなら攻撃なんてしないはずだもの。
「なら、力づくで吐かせましょうか? なのは、サポートお願い」
「え? あ、う、うん」
1人でも十分だろうけど、なのはにも実戦を体感してもらい、力を持つ者としての自覚を与えておく必要があるわ。
「さぁ、始めましょうか。招かれざるお客様?」
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
私はシャルちゃんに言われてサポートをしている。正直あの女の子に攻撃するなんて嫌だけど、ユーノ君と約束したんだ。“ジュエルシード”を全部集めるって。だからごめんなさい、名前も判らない女の子。
シャルちゃんがあの子を誘導したところへ、私は魔力弾ディバインシューターを放つ。女の子はすごい速さで避けながら、大きな鎌で魔力弾を迎撃して、シャルちゃんに電撃の槍を撃った。
「うん、悪くないわね」
4発の電撃の槍を刀で斬り終えたシャルちゃんはあの子に近付いて、「これはどう?」って斬りかかる。あの子はスッと速く後ろに下がって避けて、すぐにくるっと回転して鎌を振るった。
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