暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3ジュエルシードを巡る運命との邂逅〜Destiny〜
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
束というか何というか、ファリンがティーソーサーの載ったトレイを持って現れる。この先に起こると思われる被害を阻止するべく、私はユーノを抱え上げる。

「ふぅ、大丈夫? ユーノ」

「キューキュー『ありがとう、シャル! 本当に助かったよ!』」

怖かったわね、よしよし。それから場所を屋外へと移し、お茶会を続けた。屋外に移ってしばらくの後、私は“ジュエルシード”の気配を感じた。なのはに『ジュエルシードの魔力ね』と、念話で伝える。

『うん、すぐ近くだ』

『どうする? なのは、シャル』

どうする?って。すずかとアリサが居る今、どうやってこの場を離れて“ジュエルシード”を封印しに行けばいいのかしらね。2人揃って席を外す何か良い方法はないかを考え、1つの案が浮かんだ。

『ユーノ、森の方へ走って。私たちはそれを追い駆ける』

『あ、うん、判った。行くよ!』

私の提案をすぐさま受け入れたユーノが森の方へと走りだした。

「あらら、ユーノどうかしたの?」

「えっと、何か見つけたのかも。ちょっと探してくるね」

「一緒に行こうか?」

ユーノを探すというのを口実にして“ジュエルシード”の封印へと向かうために、2人にはここに居てもらわなければならない。

「私も一緒に行くから大丈夫。2人はここで待っててちょうだい」

私が同行することで、アリサとすずかを留まらせた。変に感付かれないためにも早々に終わらせないとね。森へと入った途端、“ジュエルシード”の発動を感じた。さすがにこのような場所でも魔法を使うと、アリサ達に気づかれる可能性があるため、ユーノに結界を張らせた。

(それにしても、この結界という魔法はなかなかのものよね・・・)

現実世界と結界内の時間進行をズラす。私たちの魔術においても結界と呼ばれる術式はあったけれど、これほどの効果を持つのはそうそうなかった。たとえあったとしても、結界術式を使えるのは結界王アリスとか大魔術師ぐらいかしらね。そもそも戦時中のため、こういうのはあまり必要のない術式でもあったわ。

「結界展開、完了だよ」

「よし。早速探索開始よ」

「うんっ!」

結界が完成したのが判った途端、私たちは奥から光が広がったのを確認した。そして光の中から現れたのは、大きくなった・・・可愛らしい仔猫だった。その様に私たちは口を半開きにして、仔猫を見上げていた。

「あれは・・・?」

「たぶん、あの猫の大きくなりたいって思いが正しく叶えられたんじゃないかと・・・思うんだけど・・・」

「大きく、ねぇ。・・・ジュエルシードの願いの叶え方ってどこかずれてる気がするわね」

私たち3人は呆れ果ててしまっていた。だって何か馬鹿馬鹿しいから仕方がない。

「さ、呆れ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ