暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3ジュエルシードを巡る運命との邂逅〜Destiny〜
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一緒に出ていた。コホンと咳払いひとつ。
(で、でもこの歩法は別に恥ずかしいものではないらしいのよ)
“彼”の持つ知識から得た雑学の中に在った。重心の移動がスムーズになり、瞬発力が出て、捻らないためスタミナの浪費が少ないという素晴らしい歩法・ナンバ歩法というものらしい。
そんな話をしながら通学バスに乗り、バス内で合流したアリサとすずかと共にバスを降りて、学校へと歩いているのだけど・・・。
「なんか・・・すごい視線を感じるんだけど。ねぇ、私ってもしかして変なのかしら?」
先ほどから他の生徒からの視線が突き刺さってくる気がするわ。自分の制服姿を見て、そう聞いてみる。全てが初体験だから、らしくない不安ばかりが募ってくるのよ。
「ううん、どこも変じゃないよ。シャルちゃんが可愛いからみんな見てるんだよ♪」
すずかが笑顔でそう言ってくれる。可愛い、か。今までに縁のなかった褒め言葉よね。
「うんうん、私も同感だよ。長くて綺麗な水色の髪。目も綺麗なピンク色。シャルちゃんは可愛いの中にカッコ良さがあるから、だから注目されちゃうんだよ♪」
「確かにね〜、シャルって絶対男子にモテるわよ。私が保証するわ」
「にゃはは。シャルちゃんの髪ってサラサラだから、風に靡くとまるで天使の羽のように見えるもんね〜♪」
「私の髪をそんな風に例えたのってなのはが初めてよ。でも・・・ありがとう。すずかもアリサも、ありがとう、すごく嬉しいわ」
なのはもアリサもそう私の容姿を褒めてくれた。どうしよう、嬉しいわやっぱり。容姿を褒めてもらえるなんて、生前では絶対になく、“テスタメント”となってからも当然ないもの。
(この私が・・・この私が、まさかこんな事で緊張することになるなんて・・・!)
なのは達と校舎に入り、そこで教員と、先に来ていた桃子母さんと合流。なのは達は先に教室に向かい、私と桃子母さんは応接室で少しお話。そして桃子母さんも家に帰り、私は担任となる皆本先生と共に、教室の前にまで来た。
「大丈夫よシャルロッテさん。みんなとても良い子たちだから、すぐ友達が出来るわ」
「え、あ、はい!」
どこまで緊張するのよ私。こんな経験なんてしたことないからそれはもう焦る焦る。唯一の救いは、なのは達と同じクラスだということ。もし別のクラスだったら・・・なんかすごいことになってしまう未来が見えてしまうわ。
「それじゃ、呼んだら入ってきてね♪」
「は、はい、判りました」
先生が教室へと入っていた。ひとり廊下で待ち、呼ばれるまで深呼吸を繰り返す。
「おはようございます。今日はみんなに新しいお友達を紹介します。ではシャルロッテさん、入ってきてください」
(よ、呼ばれてしまったわ!)
笑顔を忘れるな
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