暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2ようこそ海鳴市へ〜Family and friend〜
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と差し込んでいる。いつの間にか私は眠ってしまっていたようだわ。睡眠という人間らしい行動を取るのも何百年ぶりくらいかしらね。辺りを見渡すと、昨日案内してもらった私の部屋でないことに気付く。同じ布団の中には、なのはが可愛らしい寝顔で眠り続けていた。
「ここは・・・?」
何故知らない部屋で寝ているのか判らないため、昨晩のことを必至に思い出す。そして夕食時の私を思い出し、恥ずかしさのあまりに一気に頭に血が上る。今の私の顔は恥ずかしさの所為でとんでもないくらい赤くなっているに違いない。
「やってしまった。まさかあんなことになるなんて・・・」
いくらなんでもあんな子供のように泣くなんてどうかしている。ハァ、軽く・・・いいえ、かなりヘコんでしまうわ。いい大人があんな泣きじゃくるなんて。そういえば“彼”が以前教えてくれた言葉がある。
(精神は肉体に引っ張られる・・・か)
最初、その言葉の意味がサッパリ解からなくって、何よそれ?と鼻で笑ったことがある。今ではもう体験した後だから嫌というほど理解できた。“彼”もこんな思いをしたのかしら。全く、私はこんなにも心が弱かったのか、鍛え直す必要がありそうだわ・・・。
「「おはようシャルちゃん」」
声が聞こえた方に顔を向けると、そこには士郎さんと桃子さんがいた。
「おはようございます、士郎さん、桃子さん」
そう返すとお2人の表情が少し残念そうに変わる。ん? 私は何かおかしなことを言ったかしら。今の言葉におかしいところがないか考えようとしたところで・・・
「シャルちゃん。お母さんって呼んでもいいのよ?」
「そうだぞ。俺のこともお父さんと呼んでくれていいぞ?」
士郎さんと桃子さんがとんでもないことを言い出す。どうしてそういう話になってしまったのかが解からない。そういえば昨夜、お2人が自分たちのことをそう思ってくれていいって言っていたような・・・。
「え? あ、いえ・・・そんな・・・えっと・・・」
「「さぁ♪」」
(そんな笑顔で言われても困るわ!!)
返答に詰まっていると、お2人の後ろに救世主が現れた。
「シャルちゃん、起きた〜?」
なのはの姉である美由希さんだ。
「あ、美由希さん。おはようございます」
助かった、とそのときは思った。けれど美由希さんの顔が、士郎さんと桃子さんのと同じ残念そうな表情へと変わったことに気付いてしまった。あぁ、そうなのね、美由希さんも私の敵だったのね。
「シャルちゃん、お姉ちゃんって呼んでいいんだよ?」
もう折れるしかないのかしら。でも、それも少し悪くない気がし始める。
「あの・・・」
覚悟を決めて言葉にしようとしたその時、部屋に軽快な音楽が流れ始める。私の隣でモソモソ
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