暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2ようこそ海鳴市へ〜Family and friend〜
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それでお話していたらこんなに遅くなっちゃたの。ごめんなさい」

「私からも謝ります。ごめんなさい」

「まぁ、大丈夫だったんだから、良いよな・・・?」

恭也さんが頭を掻きながらお咎めを無しにしてくれた。

「さぁ、シャルちゃん、どうぞ上がって。今すぐ夕御飯を用意するから♪」

「そうだ、シャルちゃんの分の御飯がない。なら張り切って美味しいものを作ろう。あはは、腕が鳴る!」

桃子さんが私のスーツケースを持つと、「こっちよ♪」と私を家の中へ招き入れてくれて、士郎さんは私の分の食事を用意しようと張り切ってくれた。まともに人の食べられる食事を摂るのもまた久しぶりだ。これまでの契約を思い返せば、私は人としての生活なんて送って来なかったわ・・・。

「あ、お母さん。私がシャルちゃんをお部屋に案内するから、お父さんを手伝ってあげて」

「ちょっとなのは。シャルちゃんの荷物忘れてるよ〜」

桃子さんからなのはへと代わる案内役。私がなのはに手を引かれて家の奥へと案内されそうになった時、美由希さんが桃子さんから私のスーツケースを受け取り、私たちの元へ駆けて来た。

「それじゃあ、シャルちゃんのご飯を作ろうか」

「そうですね♪」

「えっと、俺は・・・道場で瞑想でもするか」

そして私たちは士郎さんや桃子さんと分かれ、ひとり残された恭也さんは、道場とやらに向かうのか玄関から出て行った。
なのはと美由希さんの案内で私が使うことになる客室に着き、そこで明日の予定を決めるために話し合うこととなった。なのはが言うには私をいろいろな場所を案内したいとのことで、彼女の親友であるアリサ・バニングスと月村すずかも紹介したい、とのことだ。

「なのは、シャルちゃん、美由希、夕食にしようか!」

部屋の外から高町家の主、士郎さんが私たち呼んでいる。

「行こうか、なのは、シャルちゃん。お父さんとお母さんの料理、すごく美味しいんだよ♪」

「そうなんですか? それはすごく楽しみです」

「期待してもいいよシャルちゃん! お父さんとお母さんって喫茶店を経営してて、料理のプロなんだから♪」

美由希さんがそう言って立ち上がる。それにしても喫茶店のオーナーだったのね、士郎さんと桃子さん。確かになのはの言うとおり期待してもいいかもしれないわね。
なのはと美由希さんの案内でダイニングへと移動した私の目に、テーブルに並べられたとても美味しそうな料理の数々が入った。
私のための椅子も用意してもらい、そこに着く。そして「いただきます!」と、この国の作法の挨拶を告げ、食事を始める。家族で一緒にご飯を食べる。私にとってそれは初めてと言っても過言じゃないほどの経験だった。

「おい・・しい・・・、美味しい・・・美味しいです・・・!}
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