暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2ようこそ海鳴市へ〜Family and friend〜
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。なのはの兄という青年が「お前な・・・!」叱ろうとしたのを見、「申し訳ございません!」私も家の中へと入り、頭を下げて謝罪した。

「え?」

「あ・・・、お友達も一緒だったのかい・・・?」

「わぁ♪ 綺麗〜♪」

「あらあら」

青年は怒りの出鼻を挫かれたことで立ちすくみ、なのはのお父上の表情も怒りのものから困惑へ。姉という少女は私の外見を褒めてくれた。そして、姉だと言われても可笑しくない程に若い女性はお母上なのでしょうね。頬に右手を添えて困惑顔。

「あの・・・ね、お父さん。それにお母さん達も。紹介するね、今日からホームステイする留学生のシャルちゃん・・・です」

「こんな夜分での訪問失礼いたします。初めまして、高町家の皆様方。私はシャルロッテ・フライハイトと申します。突然での訪問で大変申し訳ないのですが、今日からお世話になります。どうぞ気軽にシャルとお呼び下さい」

スカートを摘みあげての一礼をしての自己紹介。なのはのご家族は少しの間、どういう理由か呆けてしまっていた。なにか変な真似をしてしまったのかしら。これから世話になるというのに何か失礼をしてしまったのではないかと思い、「あの・・・」尋ねようとした。

「あ、いや、すみません! 君がシャルロッテちゃんなんだね! ごめん! ホームステイの紹介者から連絡が入っていなくて、まさか今日からだったなんて! いや、迎えに行けなくてごめんね! あ、俺は高町士郎! 歓迎するよ、えっと・・・シャルちゃん!」

界律よ。私をこの世界に潜り込ませるように仕組んでおきながら、その詰めの甘さはあんまりだわ。とにかく私が突然来たことより、迎えに行けなかったことに慌てる士郎さんに「お世話になります」と改めてお辞儀をした。

「初めましてシャルちゃん。なのはの母の桃子です♪」

「初めましてシャルちゃん。俺はなのはの兄で恭也だ。困ったことがあったら何でも言ってくれ」

「初めましてシャルちゃん。私はなのはのお姉ちゃんで美由希っていいます。よろしくね♪」

「ようこそ高町家へ!」

とても温かな笑顔で迎え入れてくれた。本当に久しぶりに人と話が出来たかもしれない。

「はい、よろしくお願いします。士郎さん、桃子さん、恭也さん、美由希さん」

でも、その分恐怖が私を襲って来る。この契約が終わればまた、私はこのような温かな家族を殺すような真似を何百回と繰り返す。その都度、この光景を思い出しては自己嫌悪に陥るに違いないわね。

「でも、迎えに行けなくて済まなかったね、シャルちゃん。連絡が無いから今日来るとは思わなかったんだ」

「いいえ、私の方こそ連絡を出来なくてすみませんでした。ですが偶然なのはと会うことが出来たので大丈夫でした。ね、なのは?」

「うん!
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