魔法先生ネギま!
0458話
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にここにいても邪魔になるだけだな。それに魔法世界から戻って来てあやかや千鶴とゆっくり話す時間も無かったし、丁度いいと言えば丁度いい。
「そうだな、俺も久しぶりに2人と話したいしな」
「あらあら、アクセル君ったら大人の姿になった途端女を喜ばせるのが上手くなったんだから」
少女……というよりは女と言ってもいい笑顔で千鶴が頷き、その隣ではあやかもまた笑顔を浮かべている。
「さぁ、行きましょうアクセル君。今日はアクセル君の為にとっておきの紅茶を用意したんですのよ。きっと喜んで頂けますわ」
「確かに俺はどちらかと言えば紅茶派だが、缶紅茶でも満足する程度の紅茶派なんだがな」
そう思いつつも、この3人でのやり取りをひどく懐かしく感じながらあやかと千鶴の2人に両手を引っ張られて食堂へと向かうのだった。
「へぇ、随分と立派な食堂だな」
あやか達に連れてこられた食堂を見回し、思わず呟く。
そこに広がっているのはいわゆる社員食堂と言うような類の物ではなく、どちらかと言えばレストランと表現するのが正しいような食堂だった。
……まぁ、レストランはレストランでもファミレスの方だが。
「ええ、この施設は正直な所雪広財閥や那波重工の今後に関わってくる非常に重要な施設なので、外見はともかく中身は研究者の方達が気持ちよく過ごせるように出来る限り手を加えさせて貰いました」
いや、手を加えたって……まだ俺が魔法世界から戻って来てそれ程経ってないのに。
そう思ったのだが、よく考えてみればヘルマンが女子寮にある俺達の部屋を破壊した時の修復速度を考えればそれ程不思議ではないのかもしれない。それに魔法使いや忍者の類もいるしな。
「どうぞ、アクセル君。ダージリンのセカンドフラッシュですわ」
食堂の椅子に座るとすぐにあやかに紅茶を淹れて貰い、一口飲む。
俄紅茶通の俺だったが、そんな俺でも十分に美味いと感じる事が出来る。
「美味いな」
「そ、そうですか。良かったですわ」
「あらあら、あやかったら。ねぇ、アクセル君。あやかったらアクセル君に自分で淹れた紅茶を飲んで貰うんだって頑張って練習したのよ?」
「ちょっ、千鶴さん! 何もそんな事を言わなくても!」
「頑張ったあやかにはご褒美が必要でしょう。いい女を目指す第一歩よ」
「……千鶴さん」
「ほら、折角だからアクセル君に何かおねだりしてみたら?」
千鶴のその言葉に、期待するような視線を向けてくるあやか。
「あー……何か希望があるか?」
「その、あ、あ、あ……頭を撫でて下さいまし」
照れくさいのか頬を赤く染めてそう言ってくるあやか。いやまぁ、そのくらいはいいんだが……そこまで照れられると俺の方も恥ずかしくなってくるんだが。
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