キラーパンサーに転生
15いつか三人で
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んがドーラちゃんを肩に担ぎ上げて座らせます。
……さっきの戦闘中もそうだったけど、パパさんとドーラちゃんがこうやって仲良くしてるのって、絵になるなあ。
ドーラちゃんはとっても可愛いし、パパさんもすごくカッコいいし。
強くて逞しいお父さんと、可愛い娘さんが仲良く景色を眺めてるのって、とっても微笑ましい。
……ここに、キレイで優しそうなお母さんも、一緒にいたらよかったのにね。
いつかそうできるようにするつもりで、パパさんはマーサさんを探してるのにね。
二人のこんな姿を見るのも、これで最後になっちゃうなんて。
……ううん、ドーラちゃんは、諦めてないんだから。
どうするつもりでいるのかちゃんとは聞いてないけど、きっと諦めてないんだから。
それならあたしだって、諦めない。
いつか三人でこんな日を迎えられるように、あたしはドーラちゃんを助けてあげるんだから。
二人の姿を眺めながらまた決意を固めるあたしの前で、パパさんがドーラちゃんを下ろして。
いよいよラインハットのお城に向かうんだね、と気合いを入れたところで、ドーラちゃんが。
「モモにも、みせてあげたいです!」
言いながら、あたしを抱き上げてくれます。
あたしはパパさんとドーラちゃんの微笑ましい様子を見られただけでかなり満足してたけど、あたしのことも忘れないでいてくれるなんて、やっぱりドーラちゃんは優しいね!
……でも、ドーラちゃんの身長だと、ちょっと無理があるんじゃないかな……?
ドーラちゃん、いいよ、無理しなくて!
もういいから、気持ちだけで十分だから、ありがとう!
と、思っても伝えられないのでどうしようかと考えていると、今度はパパさんが。
「そうだな、お前もいたんだな。気付かなくて、悪かった」
ドーラちゃんの手からあたしを引き取って、目の前の壁の上に乗せてくれます。
「ニャー!」
ありがとう、パパさん!
ドーラちゃんに無理はさせたくなかったけど、ドーラちゃんとパパさんが眺めた景色を、できればやっぱりあたしも見たかったから!
この景色を二人が眺めてたんだって、これを今度は三人で見せてあげるんだって、よく覚えておくからね!
「ありがとうございます!よかったですね、モモ!」
「ミャー!」
うん、よかった!
二人が見た景色が見られて、ドーラちゃんに無理させなくて済んで、パパさんにあたしのことも気にしてもらえて!
優しく撫でてくれたし大丈夫だとは思ってたけど、ドーラちゃんと一緒にいてもいいんだってパパさんにもちゃんと認めてもらえたみたいで、とってもよかった!
あたしが景色を楽しんでいる間に、パパさんは近くにいたおじいさんと少しお話をしていて。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ