第2章
戦闘校舎のフェニックス
第47話 決戦はじまります!
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った理由があって部長がそんな事をしているかは知らないが、イッセーに好意を寄せている三人からすればおもしろくない光景だろうな。
とりあえず会話を聞いてみる事にした。
『イッセー、貴方に施した術を少しだけ解くわ』
(術?)
そう言うと部長はイッセーの頭に手を添えた。
(ッ!?これは?)
その瞬間、イッセーの力が上昇した。
『貴方が転生するのに兵士(ポーン)の駒が八つ必要だった事は話したでしょう』
『は、はい』
『でも転生したばかりの貴方の体ではまだその力に耐えられなかった。だから何段階かに封印を掛けたの』
なるほど、その時のイッセーでは駒八つ分の力に耐えられなかった。
だが今のイッセーなら封印を少し解いても耐えられる様になったと。
上昇した力はイッセーが本来持つ兵士(ポーン)力の一部を解放によるものだった訳か。
これは少しおもしろい誤算であった。
まあとりあえずそれは置いとくとして、今は目の前の状況を何とかしねえとな。
『………』
千秋達が無言で映像を睨み付けていた。
正直、目の前でそんなにピリピリされると観戦しにくいので何とかしたいが、一人ならともかく三人いっぺんとなるとさすがに骨が折れる。
「……明日夏君、どうしますか?」
会長が小声で問い掛けてきた。
会長も目の前の空気に少したじろいでいた。
その問いに俺は…。
「……放っておきましょう。戦闘が始まれば切り替わるでしょう……たぶん…」
等と曖昧に答える事しかできなかった。
「……そうですね…」
すみません会長、今のコイツらは何言っても火に油だと思うので…。
そうこうしている内に木場達が罠(トラップ)を仕掛け終え、部室に戻ってきた。
いよいよ行動開始のようだ
いよいよ行動開始になり俺と小猫ちゃんが体育館に向かう事になった。
『いいこと?体育館に入ったらバトルは避けられないわ。くれぐれも指示通りに』
『はい!!』
『祐斗、準備は良い?』
『問題ありません』
『朱乃は頃合いを見計らってお願いね』
『はい、部長』
部長が通信でそれぞれの配置の最終確認をした。
『作戦開始!!』
部長の掛け声と同時に俺達は行動を開始した。
『私の可愛い下僕達、相手は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。さあ、消し飛ばしてあげましょう!!』
部長の言葉に気合い入れながら俺と小猫ちゃんは体育館に向かう。
そして、体育館に着くと裏からこっそり入り、演壇の裏側まで来た。
(ふう、中まで完全再現かよ)
実は本物でしたと言われても信じるレベルまで再現されていた。
「……敵」
演壇の端から中を覗いてた小猫ちゃんが呟くと同時に体育館の照明が一斉に点灯した。
「そこに居るのは分かっているのよ、グレモリーの下僕さん達」
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