第2章
戦闘校舎のフェニックス
第47話 決戦はじまります!
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が今のイッセーじゃ撃てて四発…ただし四発目を撃てばイッセーの体力は完全に無くなる。だから動く分を残す事を考え、さらに戦闘中となれば撃てて二、三発ってところだ。さらにアーシアの回復も前線で使えれば心強いが戦闘力が現在ほとんど無いに等しいアーシアが前線に居るのはむしろ足手まといだ。だから基本的に王(キング)の部長と待機する事になるだろう。そうなれば前線で戦う奴の回復が間に合わない可能性がある。そう考えれば今の二つの要素は大きな利点にはならない」
「………」
千秋が黙る中、今度は燕が口を開いた。
「…要するにアンタはイッセーや部長達に希望が無いから諦めろと言いたい訳?」
「そんな諦めが良いや奴らじゃねえだろ。特にイッセーは」
「………」
「それに希望が無いとも限らねえからな」
「…勝てる望みがあるとでも言うの?」
「いやねえ」
「…何よそれ。希望があるって言ったり無いって言ったり矛盾してるわよ。それとも何?また私を弄ってる訳?」
「…燕」
俺は真剣な表情をして呼び掛けた。
「…な、何よ?」
急に真剣な顔をして呼び掛けられたせいなのか、燕は戸惑いながら返事をした。
「俺がお前を弄るのはイッセー柄みの事だけだ」
「真顔で何言ってるのよ!!しかも何でイッセーの事でなのよ!!」
「反応が可愛いからね〜」
「姉さんも何言ってるのよ!!」
「とりあえずお前を弄るのはこのくらいにして…」
「弄るな!!」
燕がハイキックをかましてきたが普通に避けた。
「話を戻すぞ」
「アンタが脱線させたんでしょうが!!」
蹴りを避けながら言う。
「勝つ望みはほとんど無いが希望はあるかもしれないって事だ」
「…どう言う意味よ?」
蹴りを放つのを止めた燕だけでなく俺以外のこの場の全員が不可解そうな顔をしていた。
「ま、ゲームの結果次第だ」
その言葉に皆さらに不可解な表情をしていた。
(期待させてもらうぜ、イッセー)
俺は心の中でそうイッセーに言いながら未だ不可解な顔をしている皆と生徒会室に向かうのだった。
会長と明日夏達が部室を去った後、グレイフィアさんが告げてきた。
「ちなみにこの戦いは魔王 ルシファー様もご覧になられますので」
「…そう、お兄様が」
あれ、今なんか衝撃的な事を聞いたような。
「あ、あの、今お兄様って?俺の聞き間違い…」
「いや、部室のお兄さんは魔王様だよ」
「なあッ!?」
「ええッ!?」
木場の即答に俺とアーシアは驚いてしまった。
「ま、魔王!!部長のお兄さんって魔王なんですか!!」
「ええ」
木場がさらに説明を加える。
「紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)ことサーゼクス・ルシファー。それが今の部長のお兄さんさ。サーゼクス様は大戦で亡くなられた前魔王 ルシファー様の跡を引き継いだんだ」
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