第2章
戦闘校舎のフェニックス
第47話 決戦はじまります!
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部室に魔方陣でグレイフィアさんが現れた。
「皆さま準備はよろしいですか?」
「ええ。いつでもいいわ」
「開始時間になりましたらこの魔方陣から戦闘用フィールドに転送されます」
「戦闘用フィールド?」
「ゲーム用に作られる異空間ですわ。使い捨ての空間ですから…」
「遠慮無用に派手な事が出来ると」
「ええ、そうですわ」
「は、派手って…」
イッセーが俺の言葉に軽く戦慄していた。
「私は中継所の生徒会室に戻ります。武運を祈ってますよリアス」
「ありがとう。でも中継は公平にね」
「当然です。ただ個人的にあの方が貴女に見合うとは思えないだけで」
会長も今回の婚約には個人的には反対と言うわけか。
だが立場上、それを静観するしか出来ないのだろう。
「では四人とも着いて来てください」
会長に言われ、俺、千秋、鶇、燕の四人は席を立つ。
「イッセー君、頑張ってね〜」
「イッセー兄、無理はしないでね」
「精々頑張りなさい、イッセー」
三人が各々イッセーに応援なり心配なりをしていた。
「健闘を祈ってるぜ」
俺のその言葉を最後に俺達は会長に着いて行き部室を後にした。
「ねえ、明日夏兄」
会長の後に着いて生徒会室に向かってる途中で千秋に話し掛けられた。
「何だ?」
「…イッセー兄達は勝つよね」
「………」
鶇や燕、会長、副会長も俺達の会話に耳を傾けていた。
俺は少し考えた後、率直に答えた。
「勝ち目はほとんど無いに等しいな」
俺の言葉に皆苦い顔をしていた。
この場に居る全員が部長達が不利…いや勝ち目が無い事を察しているのであろう。
「…で、でも…」
それでも千秋は否定をしようとするが、千秋本人も俺の言葉通りの考えだったのであろう。
その証拠に語意に力は全く無かった。
ぶっちゃけ俺に逆の答えを期待していたのであろう。
「経験の差とライザー自信の実力…いや能力か、この二つの要素が部長達の勝率が大きく下ている。そこに眷属の数の差と相手を舐めたところはあるがそれでも上級悪魔足り得る実力が加われば…後は想像つくだろ」
7「………」
「部長達が弱い訳じゃねえし、部長だって高度な戦術を立てられるだろう。だがそれでも後者二つの差ぐらいしか埋められない。前者の二つの差を埋めるには今の部長達じゃ経験と実力が足りない。俺の見立てじゃこんな感じだ」
「………」
俺の推論に千秋は完全に黙ってしまった。
鶇と燕も何も言わない。
そんな中、会長が口を開いた。
「…では明日夏君はリアスに全く勝ち目は無いと?」
「…そうは言いませんが、勝ち目は限りなく低いのは確実ですね。善戦はするかもしれませんが」
そう言うと千秋が食って掛かってきた。
「でも!!イッセー兄のあの一撃やアーシア先輩の回復が…」
「確かにあの一撃は強力だ
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