暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos4八神家の日常〜knight's Training〜
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った。で、どうするヴィータ? まだやってみるか?」
「いんや、もういいや。今はお前らの買い物を済ませちまおう」
こうしてヴィータちゃんのゲートボール初体験は終わった。でもお店から離れる時もチラッと横目で見ていたから、まだ興味は尽きていないみたい。
ゲートボール用具店から奥へ向かい、そしてルシル君の目的であるお店に着いた。そこは「剣道具店・・・?」シグナムが掛けられた看板を読んだ。ルシル君に続いて私たちも入る。そこは妙な鎧のような物や、木で出来た刀や槍が壁に掛けられてるお店だった。
「デバイスのような金属での打ち合いは派手で大きな音がする。下手をすれば警察沙汰だ。けど竹刀や木刀を使えば、ご近所さんに見られても問題ない」
右手に竹刀、左手に木刀を持ってシグナムに見せて、「持ってみてくれ」って手渡した。まず竹刀を受け取ったシグナムは小さく振って「軽いな」と、今度は木刀を持って振るった。
「もう少し重いのでも構わん。ルシリオン。見繕ってくれ」
「判った。本気の打ち合いとなれば木刀に使われる材質も限られてくるんだ。本赤樫か白樫。で、もっと重いのでいいと言うのなら――」
木刀談義に入ったルシル君とシグナム。シグナムは次々と木刀をルシル君から受け取って、納得のいくまで振るって自分に合う物を探していった。
「・・・ふむ。これが最もしっくりとくる。ルシリオン。私はこれに決めた」
「そうか。俺も決めた。一応、同じ物を2本買っていこう」
「すまん、感謝する。あと・・・鞘も頼めるか?」
「鞘か。プラスチック製でいいかな?」
「打ち合いに耐えられるか?」
「無理だな。じゃあ木製の鞘も一緒に買っていこう」
「重ね重ね恩に着る」
ようやく決まったみたい。まさか20分も木刀選びをするなんて。どれも一緒に思えるけど、あの2人にしか解らないものがあるのかも。ズキン。あぁ、またこの気持ち。シグナムが「羨ましい・・・」ポツリと漏らしてしまった。木刀を入れる袋や手入れするために必要な道具を買って「お待たせ」ルシル君とシグナムは戻って来た。
「お待たせして申し訳ありません、主はやて」
「んっ。納得のいく物があって良かったな」
「はい」
本日の予定はこれにて終了ね。それからお家に帰ってお昼ご飯、快晴だったからもう乾いていたお洗濯物を取り込んで。そして。
「心待ちにしていたぞ、ルシリオン・・・!」
運動着に着替えて木刀と鞘を持ったシグナムと、
「お手柔らかに頼むよ、シグナム・・・」
こちらも運動着に着替えて木刀を両手に持ってるルシル君。2人は庭で対峙する。リビングでお洗濯ものを畳みながら眺める。
「「いざ!」」
朝のように同時に突進して、同時に木刀を振るっ
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