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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos4八神家の日常〜knight's Training〜
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ぁ〜」

もう。シグナムったら。はやてちゃんに変な悩みことを与えちゃって。

「ま。家事が一段落したら相手をしてみるから。シグナムの運動不足についてはそれから考えよう、はやて」

「う〜ん。そうやな」

そう言うわけでシグナムの為にも家事を早々に片付けることにした。そして家事を片付け終えた今、庭で対峙しているシグナムと、大人の姿に変身しているルシル君をリビングから眺める。そんな中、2人の模擬戦が終わらないとお洗濯ものを干せないわ。なんて私は別のことを考える。

「オーディンと同じ姿をしたお前とこうして対峙していると心が躍るぞ、ルシリオン」

「そこまで期待されるのも困るんだけど・・・」

静かにテンションを上げるシグナムと、そんなシグナムに気圧されてテンションが下がるルシル君。言い出しっぺはルシル君だから、頑張ってね。

「レヴァンティン・・・!」

「・・・エヴェストルム」

2人はデバイスを起動して、ルシル君だけが見慣れた衣服、オーディンさんが着ていた真っ黒な騎士甲冑姿に変身していた。ルシル君は私服姿のままであるシグナムに「シグナムも騎士甲冑に変身した方がよくないか」そう言うけど。

「残念ながら持っていない」

そう。私たちは騎士甲冑を持っていない。転生するたびに主に賜らなければならない。シグナムは「このままで構わん。お前の腕を信じる」って真っ直ぐルシル君を見詰めた。ルシル君を信じる、か。“エヴェストルム”を間違ってもシグナムに直撃させないって。

「・・・判った。せいぜい気を張らせてもらうよ」

そして2人は朝ご飯の時みたく穂先と剣先をカツンと打ち合わせた。私の隣に居るはやてちゃんは「怪我せぇへんやろか、2人とも・・・?」ハラハラしていて。私は「その時は私が治します♪」安心させる為に笑顔で応じた。

「シグナムも暴走しないと思うし、ルシルの奴もたぶん・・・。だから大丈夫だよ、はやて」

ヴィータちゃんも安心させる為に笑顔を作った。そんな私たちの思いを余所にテラスの2人はデバイスを構えてからピクリとも動かなくなった。はやてちゃんが「なんかあったんやろか?」って不安そうに漏らす。

「タイミングを計ってるんだよ、はやて。・・・『シャマル、ザフィーラ。ルシルの奴・・・』

ヴィータちゃんが思念通話を送ってきた。ザフィーラは『うむ』と一言。私は『ルシル君の言う通りね』と返す。

――生まれつき圧倒的な魔力を有し、様々な戦闘技術を持ち、幾多もの魔法を覚え、特殊な能力を与えられた――

オーディンさんと同じ構え。その隙の無さもまた同じ。だからシグナムは攻めあぐねているみたい。ジリジリと摺り足で2人は動き、間合いを測ってる。緊張感が私たちを覆い包む中、ごくり、とはやてちゃんが息を呑んだ
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