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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos4八神家の日常〜knight's Training〜
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ヴィータちゃんの口を塞ぐルシル君。そして思念通話で『エグリゴリのことははやてに話さないでくれ、今は・・・』私たちにそう告げた。それに私は『判ったわ』と、シグナム達もそれぞれ了承を示した。ルシル君のそんな態度にちょっと不満そうな顔をしているはやてちゃんは、小さく溜息を吐いて苦笑いで「いつか話してな、ルシル君」不問とした。ルシル君が「ごめ――」謝りきる前に、「いつまであたしの口、塞いでんだ」ヴィータちゃんが頭を振って、ルシル君の手を振り払った。

「まったく。思念通話で止めりゃあいいのに。で、さっきの話の続きだ」

「腕が鈍らない方法、かぁ。俺は特に何もしてないな。でも、うん。必要かもしれないな、そろそろ」

そう言ってルシル君は手の平にある物を出現させた。それは見覚えのある指環。私たち守護騎士はその誕生をも知っている。

「シグナム達もデバイス持っているんだよな?」

「ああ」「おう」「持っているわ」

ルシル君の質問に答えていると、「デバイスって何なん?」はやてちゃんが小首を傾げてそんな質問を私たちに投げかけた。ルシル君が「実際に見てもらおうか、みんな」とデバイスの起動を行うことを言外に伝えてきたから、私とシグナムとヴィータちゃんは首に提げているアクセサリーを首から外す。

「レヴァンティン」

「グラーフアイゼン」

「クラールヴィント」

それぞれデバイスを起動させていく。私の両手の人差し指と中指に指環――“クラールヴィント”を。シグナムは右手に片刃剣――“レヴァンティン”を。ヴィータちゃんも右手に柄の長い鉄槌――“グラーフアイゼン”を。

「エヴェストルム」

そしてルシル君の左手には、何百年ぶりに見る大槍――“エヴェストルム”が。けどルシル君の身長に合わせてあるのか短くなってる。はやてちゃんは「おおっ。デバイスって武器のことやったんやなぁ。けど、ちょう物騒やなぁ、ルシル君とシグナムの」驚きと、そして完全な武器である2人のデバイスにはちょっと腰が引けていた。

「武器の形状をしているものの、魔導師や、俺やシグナムたち騎士が使う魔法の発動を手助けしてくれる杖でもあるんだ。まぁ、確かにこれで直接攻撃とかもするけど。非殺傷って設定すれば、打撲傷で済んだりもするから」

今は失きベルカではそう言ったモノは無かったけど、現代では当たり前なモノ。それを聴いたはやてちゃんは「そうなんか。やっぱり不思議やなぁ」と感心。

「にしても。エヴェストルムを見んのも久しぶりだな。あたしら、ソイツが造られた日のこと知ってんぜ。・・・なあ、オーディンから受け継がれてきたのか、それ?」

「エヴェストルムの起源はオーディンからだったのか。・・・確かに歴代のセインテストに受け継がれてきたんだよ、コレ」

「ふ
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